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家賃が払えない!?そんなときにフリーランスがやるべきことは

この記事で伝えたいこと

この記事では、「家賃が払えない」というフリーランスに、まず取り組んでほしいことを書きました。
それは、未来の家計簿をつけて、何日にいくら足りなくなるかをはっきりさせるとです。
これで、ただ不安に感じていたことにも対策が立てやすくなり、何より精神的なストレスを大きく軽減させられます。

この記事を書く理由について

受注産業だけで食べているフリーランスにとって、毎月支払うお金が無くなるとあわてます。
しかし、こんな時に役に立つ情報は、多くはありません。

世にあるフリーランス向けのお金の本は、「仕事をして、毎月の余ったお金を自己投資と資本投資に振り分けましょう」という耳ざわりのよい話ばかりが書いてあります。

それを否定するつもりはありませんが、順調に資本投資を複利で増やし続けられる人は少なく、むしろ、順調にいっていない時に役に立つお金の知識こそが大事なのではないかと思います。

この記事は、そんな記事です。

必要なのは、2~3カ月先のお金の流れを見渡して、その2~3カ月先のお金をコントロールできるようになることです。

なんでもない話に聞こえるかもしれませんが、この記事の内容は「NISA」「S&P500」、といった知識よりも100倍大事です。
この記事の内容こそが事業安定の秘訣です。これがやれていない人は投資信託を買ってもすぐ売る羽目になるかもしれません。

なので、「初めて聞いた」「やったことがなかった」という方はぜひこれからの事業に取り入れることをおススメします。

経済的ピンチの時にまず取り組むべきことは

経済的ピンチの時に真っ先に取り組むことは、「いつ、いくら足りなくなるかを把握すること」です。
ストレスを軽減させ、冷静になるためには、未来の収支を把握することが絶対に必要です。

1カ月先までの状況を把握するためには、日次資金繰り表を作成します。
難しいものではありません。
家計簿は過去に使ったお金を記録しますが、
日次資金繰り表とは、今後 1 カ月先の収入と支出の予定を日ごとに記録するものです。
ピンチで「どうしよう、どうしよう」と焦っていると何も解決しません。
心配ごとが頭の中でグルグルまわるだけです。

日次資金繰り表を作ってないとしたら、今すぐ作りましょう。
こんな表です。

エクセルとかスプレッドシートで、一カ月先のお金の出し入れの予定を書き、毎日いくらのお金が手元に残るかを足し引きして残高欄に書きます。

この表を作ることで、「何日先にお金が足りなくなるのか」、「足りなくなるのは何円か」ということが数字で分かります。
上の例では、6/28 にお金が 82,000 足りなくなるけど、そこを乗り越えれば何とかなるということが分かります。

人によっては、表を作成しただけで精神的に楽になったという方がいます。
「どうしようと思っていたけど、表を作ったら4、5日バイトすればいいだけだと分かった」という人も多いのです。

一方で、大きな不足額に直面してさらに深刻に感じる人もいるかもしれませんが、ここでもあわててはいけません。
この資金繰り表を作ることで、たくさんの判断材料をもつことができたので、大きく前進です。
 
この表をもとに状況を整理して、対策を立てることにします。
お金が足りなくなるのが明日なのか、3日後なのか、1週間後なのかで、対策は変わってきます。
 
日にちに余裕があるほど、選択肢が増えます。
 
だから、なおさら、この表は直ちに作ってほしいのです。
むしろ、危険じゃない段階で作ってほしいのです。

表を作ったあとに取り組むこと

その表をもとに、お金を集めたり作ったり、工夫をします。
金額や支払い日によって対応策は違ってくると思いますが、誰にでも当てはまるような対策は次の内容です。

  1. いつ、いくら足りなくなるかを把握する

  2. 給付金の対象となっていないかを確認する

  3. 前払いでお金を受け取れないか検証する

  4. 不要な物を現金化する

  5. アルバイト・副業を探す

  6. 不要なコストをカットする

  7. 請求書を現金化できるサービスを活用する

  8. 借りられるところを探す

この中で一つだけ解説しておくと、
請負業務でも前払いでお金を受け取れることを知らないまま仕事をしているフリーランスの人が、けっこうたくさんいます。
請負業務であっても、契約内容により、前払いや着手金でお金を受け取ることができます。先にお金がもらえないか、ぜひ交渉してみてください。

エステ、マッサージ業など、お客さんに繰り返しサービスを提供するような業種だったら、回数割引券などを販売することで、先に現金を受け取ることができます。
コロナ禍でもよく活用された方法ですが、仕事のスタイルに合うようでしたらぜひ取り入れてみてください。

資金繰り対策について、より詳しくは拙著「フリーランスがインボイスより先に取り組むこと: 収入の不安をなくすためのやさしいお金の管理ガイド」でも触れていますので、よろしければご一読ください。

余裕ができたら3カ月先、6カ月先まで表を作ろう

1ヶ月の資金に余裕を持たせることができたら、そこでやれやれと落ち着かないようにしましょう。
もう未来に不安を感じないように対策をしていきます。
固定費(家賃とか通信費とか毎月支払うもの)の3ヶ月分、6ヶ月分のお金が手元に残るように予定表を組んでいきます。

6ヶ月分の固定費があれば、フリーランスの経営はかなり楽になります。

逆に言うと、この安定状態を作らないまま、節税を頑張りすぎたり自己投資や株式投資にお金の全部をぶっこんでしまうような経営では、いつまでも不安な経営が続いていきます。

エクセルやスプレッドシートで作れるものなので、明るい事業を行うためにぜひ未来の家計簿、資金繰り表を作ってみてください。

以上です。しばらくフリーランス向けの情報を続けます。いいねやフォローをしていただくと、次の記事を書く励みになります。
頑張って書くので、どうぞよろしく~。

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