『楽しくない』を乗り越えよう


最近Yahoo!ニュースで『勉強はなぜするの?』と聞かれたらどうするのか、というニュースを見た。

結構難しい問題だと思う。



わたしの昔はどうだったか考えてみたら、新しいことを知るのが楽しいから勉強をすると考えていたことを思い出した。

でも一時から勉強が嫌いになってしまった。高校生のときである。

なぜ嫌いになったかというと、やはり「たのしくない」からである。

じゃあなぜ楽しくなくなったのかと考えてみると、わたしはいろんな物事に対して「たのしくない」を抱いていることに気が付いた。




わたしはピアノを習っていたけれど、うまくいかなくて結構泣く子供だった。
わたしがよく泣くから、ピアノの先生はわたしに対して厳しくすることをやめてしまったし、わたしはどんどんモチベーションがなくなっていった。

軽音楽部にいた頃は、ドラムがへたくそだったのでとにかく練習した。
毎朝8時には大学について、練習してから1限に出ていた。
家から大学までは一時間半かかるので、毎朝6時半には家を出ていた。
でもそこそこのレベルになったら、やはり練習をやめてしまった。突き詰めることが楽しくないなって感じてしまった。

中学生の間、たくさん勉強をしたけれど、高校生になって、学ぶことが多すぎて受け止めきれなくて、勉強が嫌いになって、そのまま全然勉強しなくなってしまった。



最近気が付いたけれど、たぶん誰にでも「たのしくない」っていう瞬間があるんだと思う。

プロ野球選手は毎日「野球がたのしい!」と思ってやってるかと言われると、すぐに頷くことはできないと思う。
うまくいかない日もあるからだ。

卓球界で有名な「愛ちゃん」はテレビで特集を組まれたとき、よく泣いているVTRを流されていたと思う。
勿論、泣いている瞬間は楽しくないんだと思う。




でもこの「たのしくない」瞬間を乗り越えなければ、一人前になれないんだと思う。




つきつめていない間、さわりだけの間は、きっと「たのしい」んだと思う。

やったことないことに挑戦するワクワク感とか、未来への希望とか、結構明るい気持ちだと思う。

経験値が0の場合、少し敵を倒すだけで一気にレベルが上がるように、少しやったら結構できるって感じるものだと思う。

でもある程度までいくとレベルが上がりにくくなるように、少しやっただけでは自分の実力が向上したと思えなくなってしまう。

そうするとやはり「たのしくない」と思うのだ。



でもレベルがカンストしないかぎり、やり続ければレベルは上がり続けるし、「たのしくない」と思っても継続することは自己の向上に繋がるのである。

そしてこのレベルがカンストするっていう瞬間は現実では訪れることなく、人はどこまでも成長し続けるんだと思う。




むしろ「たのしくない」って思う域に到達したということは一定のレベルまで達したということで、ここからがいわば、第二章のようなものだと思う。

ランナーズハイがあるように、「たのしくない」を乗り越えれば、レベルが上がって「たのしい」と思う瞬間がくるんだと思う。
もっともそのあとはまた「たのしくない」がくる。

でもこの「たのしくない」期間が長ければ長いほどレベルが高いという証拠でもある。



どれだけ「たのしくない」と思っても、いつか「たのしい」瞬間がくるはずだから、「たのしくない」と思っても継続したほうがいい。

「たのしくない」になってやめてしまうのはもったいないとおもう。

「たのしくない」からもっともっと成長すれば、きっとなんでも乗り越えられる人になれるんだと思う。


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