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十分作文✏️頑丈

切り花をごくたまに買う。

先日はバラを購入した。

色ではなく
いちばん良い香りのするバラを選んだ。

ローズ然とした甘い香りで
花びらに鼻を押し付けては
思い切り吸い込んで
良い香りを楽しんでいた。

数日ののち
そのバラの花瓶の近くに
赤い液体が溜まっていたので
心底ギョッとした。

血か!?

花弁に目を向けると
赤い液体は
花びらから噴出していた。
マリア像の血の涙さながら。

気付いたのは
夜中だったので、
ぎゃ〜と発狂したかったが
私は近所迷惑にならないよう
こらえた。

心を落ち着け
観察の結果分かったことは
「お花の中心、くさってる」であった。
買ったの数日前よ!?

鼻をうずめて
匂いを嗅いだことは
バラにとって
大変なストレスで
くさってしまったのであろうか?

ならば申し訳ない事をした。

お花は残念ではあるけれども
切り落として
元氣もりもりの葉が
ついているので
そちらを楽しむ事にする。

あれから数週間。
お水だけなのに
バラの茎と葉は脇芽を伸ばし
わんさか小さく新しい葉を
成長させている。

花が腐っても、
根から切り離されていても、
しっかり生きていて
新芽まで出してしまう、すごい植物。

今は、土に植え替えるタイミングを
見計らっている。

経験上、
脇芽を出したり
発根したりしやすいバラは茎が太い。
がっちりした切り花を選ぶと
もしかしたら自宅で育ってくれる可能性が高くなる。

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