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りんごを継続して食べるべきか迷ってるので検討している件         サブテーマ             プロシアニジンが血糖値下げるまで  復習

昔からりんごは多くの健康効果があると言われています。
その主役はプロシアニジンとされています。

今、プロシアニジンの思いつく効果を上げてみます。
1)血糖値を下げる
2)脂肪吸収の妨害、脂肪燃焼の増加
3)食欲抑制
4)腸内フローラ改善
5)美肌効果
などです。
う~ん、今すぐはこれ以上思い出せない。
もっとあるはず?

これらそれぞれの効果について、複数のメカニズムがあるので頭が混乱するのです。
これらを今一度自分なりに整理して理解を深めたい。

と言うわけでプロシアニジンが血糖値を下げるまでを復習します。


プロシアニジンが血糖値を下げる2つのプロセス


血管内のグルコースを細胞が取り込むことで血糖値は下がります。
プロシアニジンが血糖値を下げるプロセスは、インスリンによるものとインスリンに寄らないものがあります。
図にそのプロセスを記しました。


プロシアニジンが血糖値を下げるまで

1)インスリン経由

りんごやカカオなどのプロシアニジンは小腸の上皮細胞に作用し、GLP-1を産生します。
プロシアニジンは低重合の方が効果があるとのことです。
上皮細胞で産生されたGLP-1は血流に乗り、膵臓のβ細胞に達するとインスリンの産生を促進します。

β細胞で産生されたインスリンは血流に乗り、沢山の筋肉細胞や脂肪細胞と次々に結合しては離れてを繰り返します。
手当たり次第に結合するらしい。
まことにフレンドリーです。

細胞表面に結合したインスリンは、細胞質にあるGLUT4というグルコースを取り込むタンパク質(糖輸送担体)を細胞質から細胞膜に移動させるそうです。
そして細胞膜に移動したGLUT4は血流中のグルコースをせっせと取り込み、グリコーゲンに変えて貯蔵する。
こうして血流中のグルコースは筋肉細胞に取り込まれる訳です。
もちろん、運動中などではグルコースはグリコーゲンに変換されず、エネルギーとして利用されます。
しかし筋肉細胞はグリコーゲンを貯蔵できる上限があるので、次にインスリンは脂肪細胞に目をつけ、脂肪細胞とドッキングします。
脂肪細胞はグルコースを取り込んで中性脂肪に変えます。

これが太るということです。
しかしですよ、
太るよりも血流中にグルコースが多くある方が問題
なのでしょう。
だからインスリンは脂肪細胞にグルコースを取り込ませる。

インスリンからすれば
「高血糖より肥満がベターだろ」
と言っている!?
そっちの方が生存上、きっと有利なんでしょう。
知らんけど。
とまぁ、インスリンはそんな感じで作用するようです。

2)インスリン経由せず

今度はインスリンを経由しないで血糖値を下げるプロセスです。
低重合のプロシアニジンは血管に入ることが出来るので、血管に入り、血流に乗ります。
筋肉細胞表面の受容体にくっつくと、細胞質にあるAMPKを活性化させます。

活性化したAMPKは、GLUT4を細胞膜に移動させます。するとGLUT4は血流中のグルコースを取り込み、グリコーゲンに変えます。
神戸大学の山下さんたちは筋肉で確認されたようです。
私は山下さんの文献を見るまでAMPKというタンパク質は知りませんでした。

AMPKは細胞のエネルギー不足を感知したら、つまりATPが減ってAMPが増えてきたら、糖質と脂質の代謝プロセス担う酵素群を活性化して、エネルギー産生を手助けするそうです。

体のほとんどの細胞はAMPKを持っているそうですから、プロシアニジンは、筋肉細胞以外でGLUT4が多い細胞、脂肪細胞もAMPKを活性化させることが推測されます。
(これは山下さんたちは確認してないようなので、図には筋肉細胞だけにしました)


結局、プロシアニジンは細胞のAMPKを活性化させ、血流のグルコースを取り込むのは確かなようです。

以上プロシアニジンは2つのプロセスで血糖値を下げるようです。
りんごやカカオに感謝ですわ。

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