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早稲田大学第一文学部卒業。英語講師や英文事務、翻訳業務などに従事。35歳で結婚し、結婚…

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早稲田大学第一文学部卒業。英語講師や英文事務、翻訳業務などに従事。35歳で結婚し、結婚式から4か月後に乳がん告知を受けて人生設計が一変。術後10年経ち、乳がんに対して抱いた思いの変化を綴る。治療中にヨガと出会い、ヨガ歴も10年に。全米ヨガアライアンスRYT200修了。

最近の記事

【乳がん10年記⑩】放射線治療を受ける

前回、乳がん告知後の検査結果をお伝えしました。抗がん剤治療を受けるかどうかの決断までは時間を与えられている状況です。今回は、乳房部分切除の場合、必ず受ける放射線治療についてお伝え致します。 【当時の私に一言】 ・私はやっぱり運がよかったな。 【当時の私の二言】 ・放射線治療室は地下にあるから、物理的にほんま暗いねんて。 ・技師の方がサッといなくなるのは、放射線ってほんまは体にいいもんちゃうよな。 放射線治療 放射線治療を受け始めたのは、2011年。つまり、東日本大震災

    • 【乳がん10年記⑨】手術後の治療の選択

      前回、がん告知を受けたことをご報告しましたが、そのあと先生から検査結果の説明がありましたので、今回はそのことをお伝え致します。 【当時の私に一言】 ・全てには陰と陽があるんやで。光の方ばかりを見て生きることはできへんねんで。 •『 病気』は『気の病』と書くけど、目に見えない『気』って大事やな。 病理検査結果 術後10年以上たち、私は初めて検査結果を普通に見ることができました。 乳がんは他のがんと違い10年は再発のリスクがあるとされています。10年間見なかった理由は、こ

      • 【乳がん10年記⑧】まさかの坂

        結婚式のスピーチで昔よく使われていた「人生には3つの坂があり、上り坂、下り坂、まさかの坂がある」というフレーズ。 他人事と思っていたら、なんと、自分事に。。。 【当時の私に一言】 ・私が楽観主義者でおれた理由は、私が強かったからではなく、みんなの愛に包まれていたからやってんな。 手術後の私 手術後の2週間は実家で暮らしました。私は娘時代に戻ったように、全ての家事をしてもらって、のんびり過ごしていました。しかし、出戻りの噂が立っても困ると思い、近所の人にはなるべく会わな

        • 【乳がん10年記⑦】いよいよ手術

          悪性と明確に告げられたわけではないので、良性である可能性を信じ、普通に生活していました。会社は3週間程度のお休みを頂くことができました。淡々と入院に向けて準備をしていたのですが、さすがに入院前日、楽観主義の私ではありましたが、感情の波がジェットコースターのように動き、夫と大喧嘩することに。 【当時の私に一言】 ・自分も不安やったろうけど、周囲の家族もほんま精神的に大変やで。 ・見た目よりまずは命。しこり部は大きく切除してもらう、やで。 入院前日 入院前日の夜、私は家でわ

        【乳がん10年記⑩】放射線治療を受ける

          【乳がん10年記⑥】総合病院での検査

          悪性の診断を受けたにもかかわらず、私の中では誤診という思い込みがあり、その後も普通に生活していました。とはいえ、心配はしており、紹介状を持って、母と一緒に総合病院に診てもらいに行くことに。 【当時の私に一言】 ・疑わしきものは、迷わず手術してもらうやで。 診察 初診は予約ができないため、かなり待ちました。その間、待合室で、コロコロ動くしこりは良性の可能性が高く、今回の結果は誤診であると、自分に言い聞かすように、母に何度も伝えていました。 ようやく名前が呼ばれ、診察室に

          【乳がん10年記⑥】総合病院での検査

          【乳がん10年記⑤】ついに悪性の診断か⁈

          結婚式から2か月後、先生からは6か月後に受診するようにといわれていたにも関わらず、前回の検診から1年たって定期検診に行きました。 右胸のしこりが大きくなっているのは明らかでした。しかし私は、私のしこりはコロコロ動く良性のしこりで大丈夫とか、結婚したストレスなどが原因で大きくなったとか、勝手に思っていました。 【当時の私に一言】 ・信じたくない気持ちを抑えて、逆に見つけてくれてありがとうという感謝の気持ちが必要やで 1年後の検診 定番のマンモグラフィー+エコー検査+問診

          【乳がん10年記⑤】ついに悪性の診断か⁈

          【乳がん10年記④】結婚して幸せになったのか

          前回のあらすじで、30代女性の厄年を考慮して、35歳で結婚すると決意し、予定通り35歳で結婚したことをお伝えしました。 で、めでたしめでたしと思いきや、私の心の中は大荒れで、『本当にこの人でよかったのだろうか。今ならまだ引き返せるかも』って、そんなことばかり考えていました。 【当時の私に一言】 ・平凡の幸せが、いかに難しく、尊いことか 結婚 周囲から、 「結婚できてよかったね。おめでとう!」と お祝いの言葉をかけてもらいました。 「ありがとう」とお礼を言いいつつ、1

          【乳がん10年記④】結婚して幸せになったのか

          【乳がん10年記③】悪性と診断されるまでの1年

          当時34歳。知らぬが仏ではありますが、胸に爆弾を抱えて、私は何をしていたのかと申しますと、婚活です。 お寺の住職に、結婚してもよい年回りをお伺いしたら、私の年回りというより、30代女性の厄年を教えてくださり、本厄は33歳と37歳で、前後1年ずつが前厄後厄。つまり、30代女性の厄年は、32歳~34歳、36歳~38歳とのこと。 ちょっと、待って! 20代で結婚しなかった場合、 30代の良い年回りって、31歳、35歳、39歳しかないってこと??? 子供を産むことを考えると、来

          【乳がん10年記③】悪性と診断されるまでの1年

          【乳がん10年記②】右胸にしこりが...

          前回、35歳で乳がん告知を受けたとお話ししたのですが、実は、私、その4~5年前に右胸にしこりがあることに気付いていたのです。 【当時の私に一言】 ・自分が願っている情報ばかり読んでたらあかんて。 • きちんと、最悪の事態のことも均等に読まんと。 ・楽観的思考で、先生が指定した次回検診期間に受診せんかったのはあかんだな。 約15年前、お風呂に入ったときのこと、 自分の右胸にしこりがあるのに気づきました。 かなりびっくりして、しこりでないことを祈りながら、何度も何度も触り、

          【乳がん10年記②】右胸にしこりが...

          【乳がん10年記①】はじめまして

          はじめまして。HIROです。 ご訪問頂きありがとうございます。 35歳で乳がん告知を受け、術後10年経過。 今まで乳がんサバイバーであることを隠そうとして生きてきたのですが、自分の乳がんの経験をシェアさせていただければと思い、この度、noteを始めることにしました。 内容は、 告知から治療、治療終了後の定期健診や 術後10年経った現在のこと等々です。 何かお役に立てる情報があれば幸いです。 【ブログを書いて情報提供をしてくださった方々への感謝の思い】 乳がん治療には

          【乳がん10年記①】はじめまして