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【就職活動】現役リクルーターが捧ぐ学生への最低限のアドバイス

お疲れ様です。吾輩、ポンコツです。ポンコツのくせに、人を評価する立場のリクルーターを経験してきました。かれこれ、対談した学生は少ないですが、30人以上見てきました。

会社ではポンコツにも関わらず、学生と対峙した瞬間、【生殺与奪】の立場に生まれ変わるのがリクルーターの醍醐味です。言い換えるならば、謙虚なハンターです。

今回の記事では、謙虚なハンターポンコツが「どういった視点で学生を評価していたか」簡単に纏めたいと思います。逆に言うと、ポンコツが学生に捧ぐ最低限なアドバイスの記事となります。余計なお世話ですが。

ポンコツリクルーターの評価軸

リクルーター面談は30分 - 60分と限られた時間の中で戦いになります。学生はその中で当然、伝えるべきことを伝えないといけないです。裏を返せば、リクルーターも社内に面談評価を報告しなければならず、「どういった学生なのか」を短時間で見極めなければなりません。

リクルーターの立場になると分かりますが、漠然と質問しているだけでは、どういった人柄なのか、志望・動機が何なのか、自社にマッチしているのか、次の面談に進めるべきかどうか見えてきません。

なので私は以下の評価軸を絞って面談に臨んでいました。逆に言うと、これから記載することは、ポンコツがリクルーターであれば、最低限押さえて欲しい内容です。

これまでの経験や人物像

ありきたりな質問ですが、大学自体に力を入れて取り組んだことを聞きます。形式的な質問ですが、リクルーター面談である以上は充分な気がしますし、不思議なことにやり取りすればある程度、人物像は見えてきます。面談の回数をこなせばこなすほど、ある程度見えてくる気がします。

30人以上と会いましたが、体感として9割以上は部活・バイトのエピソードです。あまり奇をてらったエピソードを披露する学生はいなかったです。

となると、どこで差別化出来るかというと(1)話の筋が通っているか、(2)質疑応答にきちんと答えられるか、です。エピソードの類は9割が類似していても、これがきちんと出来ている学生となると大きく割合は下がります。

例えば(1)現実的にバイトの範疇を超える業務をしている、(2)部活動で100人規模を纏めていたが、苦労した点がポンコツにでも思いつく内容、(3)明らかに話している人物とエピソード上の人物が乖離している、などです。

リクルーターも盛った経験があるはずので、文面通りに「そうなんだ、すごい」となる人はいないです。逆に言うと、とんでもないエピソードが無ければ、「如何に筋が通っているか、論理的に話しているか」そういったところでしか評価出来ないのです。

なので説明・質疑応答の中で深堀しても挫けない一貫性、細部まで練られている、こういった事前準備が肝となります。

志望動機・希望職種

正直、これも似たり寄ったりの動機が多いです。
パターンとしては以下の2つに大きく分類できるかと思います。

(1)業種や就活の軸に当てはまる企業に絞っているパターン
(2)ウェブなどから特定の志望理由を作り上げているパターン

正直、採用する側も「総合商社、業界のトップ企業、特殊企業」でない限りにおいては、自社が第一志望にならないというのは痛感しています。また大きな企業であればあるほど、色々な事業部があり、同じ会社でも部署によって完全に違う風土だったりするものです。要はリクルーターでも他の事業部のことはよう分からんのです。

そんな会社の志望理由を完全に作り上げるのは非常に難しいです。内部の人間、或いは社内の人間との関係を作るかしないと、完璧な理由を作り上げるのは難しいですし、実際そこまで作り上げている人がいないというのも実感です。

なので私が所属する小さな企業は(1)ウェブで下調べはしているか、更には(2)先輩社員からヒアリングしているか等、どれだけ準備してきたか、というのを見ていました。逆にこれすらも出来ている人がいないので、時間をかけて出来ているだけでも印象は非常に良いです。

ここは逆にすごい簡単に差別化できるポイントというところです。

その他

後はハキハキと話せているか、挨拶などの礼節、清潔感、服装はきちんとしているか等の最低限の部分は基礎評価の部分となります。出来ていて+αの評価にはならない点ですが、第一印象というのは非常にしつこいもので、その後の質疑応答も満塁ホームランのようなエピシードが無いと、全てを色あせてしまいます。

なので当たり前だけど、最低限の部分はルールを守るようにした方がいいかもしれません。

言うは易しですが、学生の立場からすると「評価基準は分かった。でも実際、そんな企業分析なんかしてられん、エピソードもないし、じゃあ、どうしたらいいんや、ポンコツはどう乗り切ったんや」という心の声が聞こえてきます。

軸がぶれているうちは戦略というのは難しいかもしれませんが、慣れてくると自分なりの就活の戦略が見えてくると思います。次回の記事ではポンコツがどのように就活を乗り切ったのか、記事にしたいと思います。

以上

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