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【社畜記事】仕事におけるストレスはどこから来るのか

はい、ポンコツサラリーマンです。弱点は圧倒的にロジカルではない点です、ロジックの少なさは声量と勢いでカバーするポンコツです。一回リゾートバイトで業務冷蔵庫の中で卵を割ってしまって、それを隠そうとしてバレて余計に怒られたポンコツです。

頭書の件、いきなりですが、私が10年近く所属していた部門は、それはそれは恐ろしいほどの「若手の墓場」でした。というのも若手の離職率・休職率が圧倒的に群を抜いているからです。具体的に計算したわけではないですが、体感的に10人のうち5-6人は墓場に送りこまれるような感覚です。何故、このようなことが起きるのか、実体験から振り返ってみたいと思います。

本稿が「月曜日を恐れている新社会人・社畜の皆さん!あなただけが苦しんでいるわけではない」そういった一助になれることを切に願います。

何故若手は辞めてしまうのか?病んでしまうのか?

理由.1:業務負荷が高い

真っ先に思い浮かぶのが社畜の代名詞たる = 業務負荷の高さです。

単純に忙しいというのには理由があります。幣部は入札形式の営業である為、入札時期が続けば、昼夜問わず提出書類の準備に追われて休む暇はありません。また世は無常であり、残念ながら複数の入札を同時並行して進める必要があるのです。

加えて大きな会社・部署ではなく、会社が謎に(?)少数精鋭を謳っている為、基本的に各担当地域に1人の営業マンという体制で進めなければなりません。つまり、完全に属人的な業務であり、社内外のやり取り含めて全て自分自身で決めて進めることになります。悪い意味で替えが効かないのです、体調を崩せば、全て遊戯王のミラーフォース並みに自分に跳ね返ってくるのです。

その結果、どういうことが起きるのか?

圧倒的な社畜マシーンの誕生です。振り返ると、私自身入社後すぐに海外営業の部門に配属されました。少し前まで「スノボでヒャッホー、スノボサークルの前でサブロクを決めるぜ」といちびっていた大学生が、半年も経たないうちに、海外のビジネスの世界に放り込まれる訳です。ギャップどころの話ではありません。体重 50kgのガリガリがアメフトの試合に出場するような感じです。

入社数年は慣れず、それはそれは圧倒的に働いていました。一方で入社後、間も経たないうちに、先輩を差し置いて残業するのも憚(はばか)られたので、残業はそれなりに、帰宅後に深夜まで仕事をするなどしていました。土日も働くといったことは日常茶飯事でした。(実際、ポンコツだったので、最初のスタートダッシュは遅かったのもあり、見えないところで追いつこうと必死でした)

書類は全て英語で契約書類なんかは、ただでさえ日本語でも理解が難しい状況でした。少しでも早くスタート地点に立つべく、毎日夜中の12時まで英語の契約書を約400 pageを日本語に訳して全て理解しようとしたのもいい思い出です。(ポンコツなので、その分の努力は無茶苦茶しました)

「金を貰っている以上は、妥協して仕事をするな」若いうちから耳たぶにタコが出来るほど聞かれてきたセリフです。兎にも角にも、新しいことには積極的にチャレンジするようにしていました。これは、他の先輩社員と同じ業務をしていても先輩の経験値が高い以上は、自分が先駆者となる領域を生み出すことで社内の自身の価値を見出そうとしていたのかもしれません。当時はポンコツだったのでただがむしゃらに走り続けていました。

そんなこんなで、今度それなりに業務に慣れてくると、更に仕事は振られる、或いは圧倒的な業務量の前に結局、成す術なく、駐在に出るまでの期間はこの無残な社畜状況が続いてました。

外資コンサル等と比べるとそれほどかもしれませんが、夜中の2時まで会社で働き、自腹で一万かけてタクシーで帰って、翌朝6時に会社に向かったときは「これが真の社畜だ」と少し誇らしかった部分もあります。

またあまりにも忙しい時には、彼女に「浮気してない?毎日遅くまで仕事しすぎじゃない?」と言われて、毎日夜の22時-23時までの退勤時間を見せてドン引きされたのも良い思い出です。

理由.2:精神的負荷が高い

精神的負荷といっても社内から来るものと、社外から来るものの両方があります。社内から来るものを見ると、様々な要因があるように思います。

1つは入札案件という形態です。担当する入札案件はシェア割りではなく、要は案件が取れるか、取れないかでした。金額規模が数億円から~数百億円になるのもあり、となると精神的プレッシャーは自然と無茶苦茶高くなります。取れれば官軍、取れなければ賊軍と明確に分けられます。またミスをすれば、それが相当な損害にも繋がりますので、生半可な気持ちではやられます。

この精神的なプレッシャーは他の人からも容赦なく来ます。数億円以上の案件を失注して「次があるから切り替えていこう」となる人は社内には誰もいません。いたとすれば、今すぐ転職するので紹介して欲しいくらいです。

数億円の受注機会というのはそうそうありません、次に予見される社内コメント「なぜ失注したんだ?理由はなんだ?挽回策はどうするんだ?」と上司・幹部含めて相当詰められます。「ただでさえ、失注で凹んでいるのだから辞めてよ」という声は誰にも届かないです。

今振り返ると、これを若手というか営業1人に各地域を担当任せるのは、恐ろしいことだと思います。逆に結果を出さないと、目に見えて他の部署に異動させられるため、そうした異動前例を見ると背後に常にプレッシャーはあるわけです。

次は社外から来るストレスです。想像できると思いますが、数億円以上の案件となると客先もあの手この手で予算を削ろうとしてきます。仮に契約上、合意していた内容でも、払いたくないから払わないといった理由で売掛債権が溜まるとそれはそれは地獄です。客先との関係上、下手に仲裁裁判に行くわけにもいかず、困り果てます。

次に社内からは「なぜ、合意しているのに支払われないんだ」と突き上げをくらい、客先からは「関係性を考慮して、値引しろ」との無茶苦茶なロジックを迫られ、更に社内からは「いつ支払われるんだ、どうするんだ」、このサンドイッチサンドバックを食らうと、普通の人は精神的に死んでしまいます。

これが数百万円等であれば、誰も何もそこまで必死にはならないかもしれませんが、数億規模となると関係者全員変わります。社内は味方か、否、全員自分の責任問題もあるので、誰も助けてくれません。自分で独り立ちしていくのしかないのです。

まとめ

では精神的理由で辞める一番の問題は何か。

これは上司一択だと思います。身近であり一番接触時間が長く、且つ親身に相談に乗ってくれるべき人間、これによる影響が一番大きいように思います。

就職活動では好きな製品を売りたい、ビジネスに携わりたい、と幻想論を掲げますが、入社後思うのはそんなものよりも「どんな人間が上司に付くかで、仕事の楽しさは如何様にも変わる」ということです。

実際に自分が管理職になって思うのは、私の考えですが社畜環境下で育ってきた上司は常に以下のマインドが頭にあります。

①なぜ、残業してでも仕上げれないのか。
②自分のやり方は〇〇だから、それに沿ったやり方を強制する。

2点目は結構、我ポンコツも陥りがちなのですが、頭の中に「この状況において、自分なら〇〇やって仕事を進める」と正解が凝り固まっているパターンです。

部下に「どうやって進めるの?」とオープンクエスチョンをしておき、自分の想定した回答と異なるパターンが来た場合に、待ってましたと言わんばかりに相手のやり方を強制して、説き伏せてしまうことです。駐在員のローカルスタッフはそもそも何も考えもせずに適当に言うので、それはそれで言わないと無茶苦茶になるのですが、、、、

この時に詰めるような言い方をしていると、そもそも部下は委縮してしまって本来出来るパフォーマンスの5割しか出ないようになりますし、何よりも「怒られないかな、どう文章を書くべきか」などと本質的でないところで時間を取られ、業務の効率も圧倒的に悪くなります。

さて、このような上司或いは労働環境下が続くとどのように人間はなるか、3パターンあると思います。

①働き方に疑問を覚えて辞めてしまうパターン
②精神を病んでしまうパターン
③無敵の社畜マシーンとなるパターン

私は投げ出さない・逃げ出さないという謎の反骨心を持ったポンコツなので、③を労働時間でカバーという手法で乗り越えてきました。正直、労働時間的な苦しみはありましたが、パワハラ気質の上司も圧倒的残業パフォーマンスの前には優しくなったので、これはこれで合っていたのだなと思います。

さて、どうでしたでしょうか。全国の社畜の皆様。私はこうやって暗黒の時代を乗り越えてきました。それぞれ四苦八苦しながら乗り越えているものと思います、社畜も良い思い出と割り切るのも一つかもしれませんねええ。

以上








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