一年にタイトルをつけるなら

終業時間が近づく頃、病棟内の図書室で新聞に目を通しているとおせち料理の広告が載っていた。

まだ9月にもなっていないのに!
そう思うがいなや、お正月もそう遠くない未来だと悟った瞬間やるせなさを感じる。

一年ってなんとあっという間なんだろう。
歳を重ねるたびに痛感する。


私は社会人になってからというもの、その年の暮れに「今年は〇〇な年だったな」と思えるような、何かを成し遂げた一年にしようと決めている。
些細なことでもいい。
例えば、ある年は「引っ越した年」だった。また別の年は「彼氏ができた年」、「転職した年」など。

なんだかんだそれぞれテーマがあった一年をこれまで過ごせている。

さて、では今年はどうだろう。
今のところ思いついたのは「歯列矯正の年」
「ランニングに力を入れた年」といったところか。でもどちらもテーマ的には弱いかも。総称するなら「チャレンジした年」と言ってもいいのかもしれない。

または、どちらもまだ途上であるから「種蒔きの年」と言いかえるのも良いかも。


本当はいい加減「結婚した年」にしなければならないのだが、如何せんまだその気がない。母親に早く孫の姿を見せてあげたいとは思いつつ、望まぬ結婚と慣れない子育てでブルーになっている自分の姿がいとも簡単に想像できてしまうからまだ踏み出せないでいる。
結婚は墓場とはよく言ったものだ。


墓場への道を覚悟できるまで
もう少し待ってね、お母さん。

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