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「オーラルフレイル?」

介護に関わる仕事をしている方はフレイルという言葉は皆さんご存知だと思うのですが、オーラルフレイルという言葉はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。

私も知らなかったのですが、先日栄養と健康に関する情報誌でオーラルフレイルという言葉を見つけました。

意味合い的には口腔機能がフレイルになるという事ですから噛む事を含めた「食べる、飲み込む」や話す機能も含めた口周りの機能がフレイル状態になる事を指すようです。

オーラルフレイルかどうかを判断するチェック項目が読んだ記事に掲載されていましたので、参考までに転載します。


□ 自分の歯の数が19本以下(差し歯や金属をかぶせた歯は自分の歯として数え、インプラントは自分の歯として数えない)

□ 半年前に比べて固いものが食べにくくなった

□ お茶や汁物などでむせる事がある

□ 口の渇きが気になる

□ 普段の会話で言葉をはっきり発音できないことがある


この5つの項目に2つ以上チェックが入るとオーラルフレイルとの事なのですが、3番目の「お茶や汁物でむせる事がある」などは、むせた事が無い人を探す方が難しいと思いますので、むせる頻度が高い自覚があるかどうかという事なのでしょうね。

実は私は若い頃に顎の骨を複数箇所骨折する大怪我をしたことがありまして、チタンのプレートを入れる手術を受けました。

このプレートは入れたままでも問題ないとの事だったのですが、色々気になる事もあったのでプレートを入れてから1年後に取り外す手術をしていただきました。

つまり二度同じ箇所にメスを入れたのですが、その影響で顔の神経の一部が死んでしまい、唇にチカラを入れにくくなってしまいました。

まだ若かったですし、それでは困りますので、以来口の周りの筋肉を意識的に動かす運動をやるようにしているのですが、それでも歳と共に徐々に影響が出てくるようになりました。

何が言いたいかと言うと、一度失った機能は中々取り戻すことは難しいですし、衰えた機能をそれ以上衰えさせない様に維持する事も努力が必要です。

例えば言語聴覚士さんがお年寄りに嚥下体操の指導をされますが、これは指導がなければ中々自発的にはやらないと思います。

私の場合は、ちょっとトレーニングを怠るとすぐに唇の同じ場所を噛むようになり、食事が摂りにくくなりますので自発的にやりますが、元々普通だった人が徐々に衰えてきた場合には中々やらないでしょう。

そう考えると、お年寄りだからと言って柔らかいモノばかり食べさせるのでは無く、ちょっと顎の筋肉を使う様な料理も定期的に食べていただく事が、オーラルフレイルの予防には良いのでは無いかと思った記事でした。

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