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閑話休題「生きる力が湧かないときは」

前にもチラリと書いたことがありますが、私は以前営んでいた会社(といっても超零細個人事務所ですが)の経営に行き詰まり築きあげてきたもの全てを失った経験があります。

そこに行き着くまでに当然必死でもがき苦しむわけですが、有るときはっきりと「あぁ、これで万事休すだな。終わったな。」と突きつけられる瞬間が来ます。

私の場合、その瞬間以降どうしても生きるための気力が湧いてこない時期がありました。

一種のうつ状態なのだと思うのですが、もう本当に何もする気になれず、体の中心部分から活力が抜けていく感覚があるんです。抜けていくというか、エネルギーがその部分に入ってこないといった感覚…。

ちょっと言葉で表現するのは難しい感覚ですが、人によってはこうした状態の時に自暴自棄になるんだと思います。

今になって思うのですが、そうした状況に心がなってしまったときに人は二通りの反応を示すんだと思います。

ひとつはこのやり場の無い虚脱感を自分自身の内面に内面にと深く沈めていくタイプ。

このタイプは放っておくと自殺に走りがちです。私はこっちのタイプでした。

もう一つはどうしようもない無力感・虚脱感を内面に閉じ込めることも出来ず、持てあましてしまうタイプ。

このタイプは時々重大な犯罪を犯す場合があります。自分のことすらどうでもいいわけですから、当然他人のことなど更にどうでもよくなるんだと思います。犯罪に巻き込まれる方はたまったものではありませんが…。

私は今、そういった虚脱感から何とか抜け出して普通に生活出来ていますが、ただはっきりと抜け出せた分けではありません。

ふとした瞬間にどっぷりと虚脱感に襲われることが今でもあります。

自分の人生は何だったのか、何のために生まれてきたのかと深い憂鬱に突然襲われます。もしかしたら一生その感覚はついて回るのかもしれません。
そんな時に、私は大きな溜息を一人ついてその虚脱感・無力感を吐き出すようにしています。

時々は「あぁ〜あ」と声に出してしまう事もあります。

そうすると私の場合ありがたいことに、突然の憂鬱はゆっくりと消えてなくなります。

一番やってはダメな事は憂鬱を振り払うために何かに頼ることです。

それはアルコールかもしれませんし、暴力かもしれません。いずれにしても依存は何も解決してくれません。

溜息の一つもついたら、あせらずゆっくりと気分が回復するのを待ちましょう。

人生上を見ても下を見てもきりがありませんし、どんな状況であれ今この瞬間生きているわけです。それだけで充分にありがたいじゃないですか。


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