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病は気から-その2

この記事は「病は気から-その1」の続きです。

前回、貨幣状湿疹という皮膚病に悩まされ続け、とうとう西洋医学の治療をあきらめた所まで書きました。

とにかく22歳で発病してから延々と強いステロイド剤を塗り続け、それなりに小康状態の時期もありましたが長くは続かず、毎日風呂上がりに全身をステロイド剤でケアするのが日課という生活を30代の半ば頃まで続けました。

当時は自営の仕事も好調で大変忙しい毎日でしたので、薬が切れても中々医者に行けない事が多かったのも、気持ちを東洋医学的なアプローチに向かわせた理由でした。

まずは書店に行って、痒い皮膚はこれで治す的なタイトルの本を購入して読んでみました。

そこに書かれていた具体的な方法については、あまりピンと来る物がなかったのですが、ひとつだけ引っかかったのが、漢方では皮膚の病は体に毒素が溜まっている事から起こると考えるといった事が書かれていて、つまりデトックスすると改善するといった内容でした。

なるほどと思い、今度は西洋医学の医者が書いた漢方医学の本を読んでみたのですが、そこに書かれていたのが、プチ断食をすると毒素が抜けるといった事でした。

漢方医学では、午前中は排出の時間で午後が吸収の時間と考えるそうで、排出の時間帯に食事をすると体が吸収の方向に働かなくてはならなくなるので、出すべき物が体から排出されなくなると書いてありました。

体から毒素を効率良く出すのは朝食を抜くプチ断食をするだけで効果があると書いてあったので、早速やってみました。もちろん同時にステロイドを塗ることも辞めました。

それまでの私は、朝食だけはしっかり食べないといけないと思い込んでいましたので、これを実践してしばらくは、とにかくお腹が空いてお昼ご飯が待ち遠しくて仕方ありませんでした。断食と言っても朝を抜くだけで、昼と夜は普通に好きなだけ食べていいので、慣れれば全く苦にならなくなります。

これをやり始めて最初に感じた事は、味覚をはじめとした五感が鋭くなることでした。

当時昼食はいつも近所の蕎麦屋さんで定食を食べていたのですが、蕎麦の出汁の味がとても細かく感じられる様になり、今まで感じなかった風味や味が分かる様になったんです。

病気の方は特に今までと変わらずで、全く改善することなく時間が過ぎて行きました。

その間、ステロイドを塗ることを我慢するのが結構大変でしたが何とかやり続けました。

変化が起こったのはプチ断食を始めて半年ほど経った頃で、突然体重が落ち始めました。

当時の私は今よりも15kgほど太っていたのですが、それが見る見る落ちていき、2ヶ月ほどで高校卒業当時の体重まで落ちて、そこで落ち着きました。あれから20年以上経ちますが今でもその体重のままです。

体重が十代の頃に戻ってからしばらくすると、今度は両腕の手首から上全部に強烈な湿疹が出現してしまいました。もう人に見せられるような肌の状態では無かったので長袖の服で何とか隠しましたが、これが今から思えば好転反応というやつだったと思います。

1週間ほどでこの両腕の湿疹がサッと引いたのをきっかけに、他に出ていた全身の湿疹が見る見る乾燥して治っていきました。

その後も冬場に数個の小さな湿疹が出る事が数年ほどは続きましたが、それもその内に出なくなり、ついに全身から湿疹がきれいさっぱり消えて完全に治ってしまいました。

治った本当の理由は私にも分かりません。プチ断食によるデトックスが効いたのか、それとも他の理由があったのか。

不思議なのは中年太りしていた体重が高校卒業当時の体重まで戻ったことです。確かに朝食は抜いていましたが、その反動もあり、昼も夜もかなりガッツリ食べていたのに痩せました。

当時の私は長年苦しめられた湿疹を治したい一心で、プチ断食で治ると信じて実践したのが、一番良かったのだと思います。まさに病は気からですが、ついでにダイエットにまで成功したのは思いがけないギフトでした。信じる物は救われるを実践した話しでした。

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