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#8 金融実務に役立つ中小企業診断士とFP1級技能士

今日は筆が進むので2本目の記事を書いています。『こんにちは、あるいは、こんばんは』、かちょーです。

先日、FP1級技能士になりましたが、かちょーの周りで変わったことは特になく、部下の女性職員から家計相談を持ち込まれたぐらいです。

まだ若いのですが、老後が心配なみたいですww

このままでは、今までの資格試験の二の舞だと思い、FP協会に一般会員として登録しました。

技能士であれば、きんざいに登録するのが一般的ですが、年会費や金融実務での役立ち度合いなどを考えて、FP協会にしました。

SG(スタディ・グループ)や各種研修に参加できるようなので楽しみです。

今回は、金融実務で役立つ中小企業診断士とFP1級技能士について語ります。

自分が目指している、これから目指す資格がどのように役立つか、気になりますよね。

例えば、法人のお客様が申込みし、融資の希望があったケースを考えてみましょう。

まず、企業の概要を把握できる資料や、履歴事項全部証明書、決算書などをもらいます。

これだけの資料をもらえれば、中堅職員であれば、ほぼ8割は審査を終えたようなものです。

残り2割について、代表者からのヒアリングや現物資料との突合によって、補完します。

公表決算だけでは、実態に即しているか分かりませんからね。

実務で役立つ決算書の見方は、またどこかの機会で投稿します。

コロナ前なら、お客様の資金ニーズを満たせば概ね事足りましたが、コロナ禍で中小企業の業績が両極端になり、ニーズだけ満たしても、事業継続性の不安が残る、そんなケースが多いです。

そこで中小企業診断士の資格が活きてきます。

お客様の顕在的なニーズだけではなく、問題点を捉えて、提案する、そして、自社にはない外部のリソースも使いながら、総合支援する。

まさに、中小企業診断士の出番です。

資金繰りが厳しくなったら、資金調達する、当然のことなのですが、その根本は何なのか、赤字、社外流出、増加運転資金、設備投資などの原因が考えられます。

それらを更に細分化し、解決策を探っていきます。

普通の銀行員だと、経費削減や資産のリストラが一般的だと思います。

解決策を探る前に会社の決算書を分析しなければなりません。

最近の若手職員はどの程度か分かりませんが、一定レベルの中堅銀行員であれば、瞬時に決算書を読み解くことができ、それが現状分析となります。

かちょーは、決算書を瞬時に見極める力は、相当あるつもりです。

実態決算を見抜く力、銀行の生命線です。

以前、半沢直樹のテレビドラマで、決算書を秒で見極めてましたが、アレは無理ですww

一方で、金融機関にできることが限られていることも事実です。

中小企業の最大の関心事は、売上高だからです。

当然ですよね、売上がなければ、何も始まらない訳ですから。

金融機関の職員は中小企業のディフェンス面の情報に長けていますが、オフェンス面は苦手です。

本当は金融機関の職員が売上拡大のアドバイスまでできる、それが一番の理想ですが、その分野の門外漢ですからね、難しいと思います。

そこで、企業内診断士から外部の販路拡大やその分野に詳しい中小企業診断士に繋ぐ。

公的機関であれば、数回は無料といったところもあります。

商工会議所や振興公社などをうまく活用すると良いでしょう。

また、自社でビジネスマッチングのような、システムがあれば、案内するのもいいですね。

幅広い連携力、これは、他の士業にはない魅力かと思います。

他にも問題点は多岐に渡ります。仕入先最適化、在庫管理、人手不足、設備投資、事業承継、海外展開などなど。

個々のお客様の経営課題が、複雑化、高度化している、まさにVUCA(ブーカ)の時代なのでしょうね。

お客様の健在的なニーズに加えて、潜在的な問題点を捉え提案できれば、お客様から信頼されないわけがない。

繋ぐ力、これから更に求められるでしょうね。

ただ、中小企業診断士試験にも、弱点はあり、ホールセールを前提としているため、リテールの不動産や相続・事業承継分野の内容がほぼないことです。

そこで、強みが発揮できるのが、FP1級技能士の知識です。

試験科目に不動産や相続事業承継が含まれていますし、きんざいの実技試験を乗り越えられれば実践力が身に付きます。

中小企業診断士で法人についての信頼を得て、代表者個人の資産へのアドバイスまでワンストップで対応できる、経営者にとってこんなにありがたいことはないでしょう。

また、法人に従業員がいれば、その従業員のライフプラン作成まで支援できる、そんな可能性を秘めている資格です。

少子高齢化の人手不足により労働の売り手市場が鮮明になる中で、従業員の確保は、事業継続性に不可欠です。

「従業員の代わりはいくらでもいる」と考え、今も旧態依然とした、従業員を大切にしない企業は淘汰されていくでしょう。

従業員はその法人から給料をもらい生活していますが、従業員によって、年齢、性別、年収、家族構成、ライフステージなど、一様の社員がいません。

従業員のモチベーションを高める理論はありますが、小難しいことは抜きにして、共通して言えるのは、プライベートが安定しないと、仕事に支障がでることは間違いないでしょう。

プライベートが安定する給与はもちろんですが、会社が従業員のライフプランまで提供することは難しいです。

そこで、FP1級技能士の出番です。

さまざまなライフステージの従業員にライフプランを提供し、安心・安全の中で仕事に専念できる、そんな環境作りまで、会社には求められると思います。

従業員の抱える問題として、教育資金、住宅資金、親の介護費用、相続などさまざまありますが、計画を立てている人は稀で、問題が生じたときに対処療法的に向き合う、そんな人が多いのではないでしょうか。

対処療法が上手く行けば良いですが、お金の問題から家族不和に、そのストレスを職場に持ち込む、考えるだけで、仕事に支障を及ぼしそうですね。

従業員のライフプラン、今後重要なテーマだと考えます。

会社の従業員までアドバイスできる銀行員がいれば、私が経営者なら、少しぐらい金利が高くても、付加価値考えればお得で、お願いしちゃいますね。

もちろん、中小企業診断士やFP1級の資格を取ったからアドバイスできるわけではなく、実務との互換関係が必要です。

頭でっかちのアドバイスのするぐらいであれば、むしろ資格は害悪で、ないほうがマシだと考えています。

資格なくても、今まで語ったことを実践している銀行員、いますからね。

是非実務とうまくリンクさせてください。

そして、信頼を勝ち取って!

今回は実務で役立つ中小企業診断士とFP1級技能士を取り上げました。

これから目指す人にとって、中小企業診断士やFP1級はどのくらい役立つかは、時間とお金を投資するわけですから、重要なマイルストーンになると思います。

時間はかかると思いますが、両資格はそれだけ意味があると思います。

ただし、出世できるかどうかは、わかりませんww

でも、自分の仕事の意味を理解できて、やり甲斐を感じられる、職場は長い人生を過ごす場所と考えると、資格取得の意義は大きいですね。

今回はこの辺りにしたいと思います。

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