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#9 金融実務に役立つ宅建資格

最近、金曜日にnoteを書いている、かちょーです。

FP1級合格後、燃え尽き症候群に陥っています。

がむしゃらに勉強していた時間は充実してたんでしょうね。

部下の女性から、かちょーは常に何かしていないと駄目な人なんだ、と、常に泳がなければ死んでしまうマグロ🐟みたいに言われています。

本題に移ります。

前回書いた記事を見てもらえたようで、歴代の記事を圧倒的なスピードで追い抜いています。

資格取得がゴールではなく、取得後に実務でどのように活かせるのか、気になっている人が多いのではないかと思います。

確かに、資格を取ると周囲が褒めてくれてくれてモチベーションが上がりますが、時間や労力を費やした割に、その果実が少ないと感じる人が多いのではないでしょうか。

その資格を活かして独立開業するのであれば、資格そのものが起点となるので実感が湧きやすいです。

一方で、勤務しているのであれば、取得した資格がそのまま業務になることは少ないでしょうから、取得後にどのように役立つかは、最大の関心ごとだと思います。

そのため、私が書いた記事の閲覧件数が多いのも理解できます。

前回、中小企業診断士とFP1級技能士について、金融実務にどのように役立つかを記載しましたが、

実は、最も役に立った資格があります。

それは、宅地建物取引士資格です。

かちょーの資格史の中で、最も古い資格の一つになります。

大学生のころ、法学部だったこともあり、何か形が残るものが欲しいと、安直に考えていました。

行政書士に合格し、次の資格を探していましたが、ふと立ち寄った本屋の資格コーナーで当時は宅建試験が目に入り受験、その後合格しました。

当時は、今と違って就職氷河期で、30社うけても1社も内定がでない、内定がないので就職浪人する、といったようなデフレの日本経済悪化の影響をモロに受けた時代でした。

就活生同士で話をしていて、優秀だな、って思う人でも苦戦していました。

不本意な就職をせざるを得なかった方も多かったと思います。

そんな厳しいときでしたが、私はこの宅建資格に助けてもらいながら、実力以上の評価をしてもらえて、何社か内定、安堵した当時の気持ちを思い出します。

宅建資格は、不動産業界では必須の資格ですが、どのような業界であっても、不動産に関与することは多く、比較的難易度も高いので、この人努力できる人だな、と評価してもらえたことが多かったですね。

結局、不動産業界に就職せず、金融業界に進みましたが、役立つ資格だと常々思っていました。

融資を希望する業種は多岐に渡りますが、不動産関連業種からの相談が比較的多くて、事業内容などの定性面を把握するのに役立ちました。

初心者だと、不動産売買と不動産仲介の違いや、報酬の上限、媒介契約の種類、不動産売買契約から決済までの流れ、中間省略登記、三為契約など、「ちょっと、何言っているか分からない」状態になりますよね。

しかも、相手はその道のプロの経営者。

この銀行員、まじでよくわかってないわ、とダメ金融マンのレッテルを張られてしまうことになります。

与信判断するうえで、決算書の数字だけ理解しても効果は半減してしまうでしょう。

事業内容の定性面と、定量面の決算内容を相互にリンクさせて、深度のある与信判断が可能になります。

宅建資格は、本来、不動産分野で活躍するためのものであり、その事業分野を把握することに非常に役立つことは言うまでもありません。

また、金融機関は融資をするときに、保全を図ることが多いですが、その際、不動産への担保設定は一般的な手法になります。

そこでも宅建資格は役立ちます。

公道に2メートル以上接する必要がある接道義務や建蔽率、容積率、法令上の制限など、初見では理解までに時間を要しますが、宅建資格があれば、基礎知識があるので、やや難易度の高いことであってもわかることが多くなります。

また、私法の基礎、民法も出題範囲に入っていて、金融機関に不可欠な基本的な知識、例えば、法律行為である契約や抵当権と根抵当権の違い、などの引き出しがあって、業務知識の理解に役立てることができました。

業務用のマニュアルは、基本的なことを既に知っていること前提ですからね。

新人に分かりやすく、背景を記載するなんてことは、基本的にはありません。

そして、管理職になった今、部下を指導する際に役立ちます。

長い間、同じ業界に身を置くと、新人が分からない基本的なことが何であったのかを忘れ、「根抵当権の被担保債権の範囲に今回の債権は含まれる、極度額は3,000万円、債務者はAさんで・・・、既に元本確定事由が生じていて・・・」、なんて言われても、ちょっと何言っているか分からないという状態になりますよね。

自分が新人の頃分からなかった感覚を忘れてしまい、言葉をかみ砕かずに説明し、部下に説明したつもりになり、部下の不出来を嘆く。

そんなとき、初心に引き戻してくれる、それが宅建資格です。

テキストを見れば、基本的な内容が記載されていて、それを見返せば、当時の記憶が蘇ってきて、部下の目線まで引き下げて、話をすることに役立ちます。

難解な単語を、いちいち嚙み砕いて説明するのは時間もかかり面倒なので、通り一辺倒の説明をする、これでは部下の知識レベルは一向に改善されませんよね。

さらに、プライベートでも宅建資格は役立ちます。

かちょーはマンションを持っていますが、不動産購入の際に、業者に一連の流れを聞かなくても、分かるため、現在の立ち位置を理解することができました。

手付金の上限であったり、不動産売買契約から決済までのタイムラグ、宅建士による重要事項説明など、資格試験で得た学びが活きたと思います。

不動産は人生で一番高い買い物です。

また、不動産業者はその道のプロで、購入者の情弱に付け込んで、過度の利益を得ることもできる立場です。

そんな中で、自分が今不動産購入手続きのどの段階にいて、不動産業者の説明は適法なのか、信頼に値する業者なのか、など、知識がなければ、分かるはずないですよね。

全く知識がない人であれば、今までの担当者が重要事項説明を行わず、別の担当者が代わりに説明するのはなぜだろう、なんてことも気づかないですよね。

今回、noteの記事を書いて、かちょーはこの宅建資格にどれだけ助けてもらったんだろうと灌漑深くなりました。

就職、入社時、部下指導、プライベートでその知識が活躍しました。

今後独立開業、と大風呂敷は考えていませんが、不動産業者で代表者が宅建資格を持っていないため、有資格者を従業員として雇用しなければならず、退職したら、法定の要件を満たさず、事業継続に苦労しているような姿も見ています。

きっと、そのときに宅建資格は最大効果を発揮するのでしょうね。

最近の宅建試験の難易度を見ると、決して簡単ではありませんが、かちょーが振り返っても、現在進行形で助けてくれている資格です。

資格試験は無駄と言う人がいますが、宅建資格は、かちょーにとっては極めて大切かつ重要な資格です。

VUCA時代、かつ、人生100年時代、今後誰も経験したことのない未来がやってきます。

リスキリングの選択肢として、宅建資格、いかかでしょうか?

今回は、この辺りにしたいと思います。

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もし、時間が許せば、他の記事も見てもらえると嬉しいです。



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