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【詩】距離

夕方 突然に輝きだした空
何もせず終わりかけた週末を
取り返そうとする私のよう——

その輝きは美しすぎた
心をよせた私の姿とは
あまりに対照的なほど

これまでの曇り空が、
急に苦節に思えてきて
絶望がそっと私に囁く

実際の距離と同じように
ほのかに抱いた親近感が
劣等感へと伸びていった

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