親に介護が必要になったらstep1

①地域包括支援センターに連絡する。
各地域には介護について相談できる地域包括支援センターという機関があります。
何か相談事があればさまざまな資格をもつプロフェッショナルたちに聞いてみましょう。快く答えてくれるでしょう。
もし、親が近くに住んでいなければ親が住んでいる地域の地域包括支援センターに連絡して相談してみてください。
また自分が住んでいる地域の地域包括支援センターがわからない方は市役所の介護保険課もしくは高齢者福祉課などに問い合わせててください。

②要介護認定を申請する
これは介護サービスを受ける上で重要な過程になってきます。
要介護認定を受けた方はどの程度の介護が必要か判断されるわけです。
介護度の区分は
要支援1〜2
要介護1〜5と8段階あります。
要支援1は要介護認定の中で最も軽度で要介護5は最も重度と判断されます。
介護度の区分により利用できる介護サービスも変わってきます。
利用できる介護サービスについては別の記事で説明します。

申請方法は各市町村の介護保険課に申請します。申請代行を地域包括支援センターにお願いすることもできます。
申請するために申請書、介護保険の被保険者証、マイナンバー、65歳以下の方は健康保険証が必要です。
介護認定の方法は主治医の意見書と調査員による認定調査で決まります。
認知症の有無なども長谷川式と呼ばれる認知症の度合いを測定するいろいろな質問に答えてもらいわかります。
介護認定の結果は約30日後に通知されます。今すぐ介護サービスを受けたいという方は申請時に相談しておきましょう。

③ケアプランを作成してもらう
介護認定の結果がでたらケアプラン(介護サービス計画)を作成します。
このプランは家族または本人が作成することもできますが基本的にはケアマネジャーと呼ばれる専門職員にお願いして作成します。

先程介護認定の話をしましたが、介護認定調査の結果「要支援」と認定された場合は地域包括支援センターのケアマネージャーがケアプランを作成し、「要介護」と認定された場合は居宅介護支援事業所のケアマネジャーがケアプランを作成します。
施設に入所した場合はその施設で働いているケアマネジャーが担当します。
ケアマネジャーと相談してどのような介護サービスを利用するのか細かく決めていきます。

④介護サービスを利用する
ケアプラン作成後、ケアプランに記載された介護サービスを提供する事業所と契約します。
サービスごとに事業所が異なりますが、ケアマネジャーが連絡をとって介護サービスが受けられるように手配してくれます。

ここで、利用できる介護サービスを紹介します。
介護が必要になってから大きく4つのタイプに分けられます。
①訪問介護サービス
②通所サービス
③ショートステイ
④施設入所

①訪問介護サービス
これは自宅で生活をしている状態で入浴、家事、買い物、リハビリ、診療など手助けをしてもらえるサービスです。
訪問介護サービスにもたくさんの種類があります。細かく説明すると

❶訪問介護
介護士、またはヘルパーが自宅訪問し生活援助を行います。食事介助、準備、排泄介助、入浴介助、掃除、洗濯など日常生活上の介護サービスを受けることができます。

❷訪問入浴介護
先程、訪問介護で入浴介助サービスを利用できると説明しましたが、訪問介護の入浴介助は自宅の浴槽利用しますがご利用者さんの要介護レベルによっては自宅の浴槽を使うことが困難な場合があります。そこで訪問入浴介護の出番です。介護専用浴槽を自宅まで運んでもらい入浴サービスを受けることができます。

❸訪問看護
看護師や保健師を中心に医療従事者が自宅を訪問し医師の指示のもと症状の観察、口腔ケア、食事指導、怪我の処置など様々な医療介助を行ってくれます。

❹訪問リハビリテーション
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等の専門職が自宅を訪問し歩行訓練や階段昇降訓練など日常生活の自立に向けたリハビリテーションを行ってくれます。

❺居宅療養管理指導
医師、薬剤師、栄養士、歯科医師などが自宅を訪問し健康管理や薬の管理、指導、助言をするサービスです。

訪問介護サービスと言ってもたくさんの種類のサービスがありますから、ケアマネジャーとよく話し合いどんなサービスが使えるのか、どんなサービスが必要なのか話し合いましょう。

続いては通所サービスです。
②通所サービス
通所サービスは日帰りで施設に通い介護サービスを受けることができます。2種類の施設があります。

❶デイサービス
日帰りで施設に通い日常生活の介護、機能回復のための訓練、レクリエーションなどを行ってくれます。

❷デイケア
病院、診療所、介護老人保健施設などに日帰りで通いリハビリテーションを受けることができます。
医師から利用を認められた人が受けられるサービスでデイサービスにと比較して医学的ケアと機能回復訓練が強みです。
デイケアでもデイサービスと同じようにレクレーションの時間があります。

基本的には送迎バスがありますから、朝自宅まで迎えにきてもらい、夕方送り届けてもらえます。また昼ごはんとおやつも提供してもらえますし必要であれば入浴もできます。

続いてはショートステイについて紹介します。
③ショートステイ
ショートステイはその名の通り一時的に宿泊して介護サービスを受けることができます。
2種類のショートステイがあります。

❶ショートステイ(短期入所生活介護)
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに短期間入所し食事入浴排泄など日常生活娘の介護サービスや機能訓練を受けることができます。私が老人保健施設で働いていたときは家族が旅行に行くからその間介護サービスを受ける方や毎週決まった曜日に利用される方などさまざまな方がいらっしゃいました。

❷医療型ショートステイ(短期入所療養介護)
介護療養型の医療施設に短期間入所して病気の診断治療など医療はもちろん日常生活の介護機能訓練を受けることができるサービスです。通常のショートステイとの違いは医療的ケアにつよいと言う事です。スタッフも看護師の割合が多いです。

最後に施設入所を説明しようと思いますが種類がたくさんあって長文になりそうなので次回説明します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?