「生きる living」

社会人になって1ヶ月。
GW中に「生きる」という映画を観た。観終わったあと、こんな素晴らしい映画があるんだ。。。って余韻がすごかった。
しかも社会人になって言われたことをただこなす日々で自分の意志なんて失いかけている、脳死で仕事をしている、というこのタイミングでこの映画に出会えて良かったな。このタイミングで観たことが運が良かったな、と思った。

社会人になる前はやりたいことや目標を持って仕事をしている、という妄想や仕事で叶えてみたいことをいくらでも自由に想像できた。あと数年したら、目標ができるかもしれないけど、今はそんなタイミングじゃない。仕事を覚えて、考えることもなくただ言われたことをやっている。今はそういう時期だから仕方ないよな、目の前のことをがむしゃらにやるしかないよな、と思いつつも、それまでとの生活にギャップがあるから、自分を失いかけているなと薄々感じていた。こうやってどんどん考えることを放棄して、毎日をただ過ごして、、っていう生活になるんだろうなー、まあ人生ってそんなもんかー。妥協して生きていく方が楽だよなー。って思い始めていた。元々そういう考え方をするタイプじゃなかったのに。

だけど、この映画を観て、そんな考え方をし始めている自分に気づくことができた。そして元々の自分は、目標を持つことが好きで、常に上を目指していて、向上していきたい!って常に思いながら生きているタイプだった、そうだった、そうだった。って思い出した。

働く色んな人が共感する映画かもしれない。私が観たのはリメイク版の方だけど、元々は黒澤明監督の作品だそう。そんな昔からみんな同じこと考えてるんだなー、どの時代も同じなんだなーと思う。
そしてこの映画の深みは人生を長く生きたおじさん(言い方失礼ですいません)にしかつくれないものかもしれないと思った。静かで深い感じ。
人生を長く生きて、色んなことを俯瞰して考えられるようになった歳の人の包容力が好きなのだ。そんな人たちに人生の相談をしてみたら、どんな回答が返ってくるだろう。いつもフェアリーゴッドファーザーみたいに側にいてくれないかな。



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