あれから12年

2011年3月11日は雪が降る寒い日だった。
14時46分、小学校では「帰りの挨拶をしましょう」となったときだった。大きな地鳴りがした直後、地震が起きた。

あれから12年。小学1年生だった私だが、今だによく覚えている。忘れようにも忘れられない。いや、忘れるわけにはいかない。当時のことをできるだけ多くの人に知ってもらい、この先の教訓にしていかなければいけないだろう。

人間は、たった一瞬で死ぬことができる。この世に生きる全てのものに必ず明日がある訳では無い。いつも当たり前にある誰かの姿が突如として消え失せる。
残された辛さが完全に癒えることはない。
あのとき、どうしてすぐに避難しなかったのか、どうしてわざわざ津波を見に行ったのか。考えずにはいられない。

だからこそ、あのときの悲劇を伝え続けずにはいられない。二度とあの悲劇を繰り返してはいけない。

ずっと忘れない。
大川小学校にて永久に眠った友人よ、どうか安らかに眠れ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?