彼女に初めて会ったのは、たぶん5年くらい前。
ある講座を受けた時。
講師であるのに、医療者ではない。
にもかかわらず、知識量が半端ない。
当時、同じような講座を別の先生から学んでいて、ちょっと知ったか振りをしていた自分。
彼女に質問を投げかけた。
内容は覚えていないが、眼鏡の奥の瞳は、冷たい感じがして、
この人苦手かも?と言うレッテルを貼ってしまった。
なのに、彼女が気になる。
彼女が開く講座、何度も受講した。
片想いの人を遠くから見ている感じ。
普通に会話をしようとしても、どこかに畏怖の気持ちがあり、打ち解けられない。苦手感、満載。
きっと彼女も同様な気持ちなんだろうと、勝手に想像。
彼女は、どんどん進化して、自ら編み出した講座は、募集開始すると5分で満席になるほどの人気。
講師としてもカウンセラーとしても、
人としても人気のある彼女。
嫉妬ではなく、羨ましいのでもなく、あーなれない自分に、嫌気がさす。
ホントはね、もっと近づきたいのよ。若い人みたく、頼りたいの。
でもね、私の方が年上だから、
言い出せないんだよね。なかなか。
カウンセリング受けて、自分があからさまになるのが、怖いんだよね。
だって彼女は年下だから。
そんなプライド捨てて、素直になってみようかな。
勇気を出して。
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