30年



腎臓がダメになって人工透析を開始した 
一年半前か
傷口をあてにして詩をずっと1人で書いてきた noteでいろんな人の記事を読んで感じた事はただ一つ 必死で生きていないやつなんかひとりもいないってこと
それにはどうしようもなく胸をうたれた
今日は成人式 なりたい大人になれなかった 後悔と怒りの人生だった
noteにも予定調和な人生などひとつもなかった 苦しみ哀しみもがきそれでも
顔も名前も性別も何も知らない人の言葉に耳を傾けうなずき時には励まし
時には一緒に泣いてなんとか理解しようとする とても人間らしい場所がnoteだ 大人ができる事は何か考える
それは子供の前で虚勢をはらない
嘘をつかない 白々しい耳触りのいいだけの言葉を言わない
新成人のみなさん
これからたくさんの困難が待ち受けています 逃げ出したくなる時もたくさんあります 理不尽なことだらけです
正直者がバカをみるデタラメな世界です
だからこそあなたの誠実さが輝きます
クズ野郎が笑う世界です
だからこそあなたのぬくもりが輝きます
思いやりがその優しさが
他人のために憤る正義が輝きます
世界がくすんでいるから
あなたたちのかがやきが増します
太宰治は恥の多い人生だと言いました
何もしないで恥もかかない人生ほど
恥ずかしいものはありません
大人はちゃんとこの世界を作った
落とし前をつけますから
あなたたちはどうか自由と自由に伴う
責任と怖さを
あなたたちはどうか人を本気で愛する素晴らしさと厄介さと痛みを
ちゃんと残さず味わってほしいです
デタラメな詩人の言葉を今は理解できなくても、心の片隅にしまっておいてほしい 成功体験は教えてあげられないけど
反面教師としてのわたしを覚えていてほしい 取り止めのない話に
お付き合い頂きあざーす

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沼落ちnote

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