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掌編官能小説

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#誘惑

義父の肉欲 嫁の淫欲

義父の肉欲 嫁の淫欲

 山泉公三には悩みがあった。
 職業は大手電気部品メーカーの社長。しかも一代で上場を果たし、何度も苦境に立たされながらも国内有数の企業に育てあげた。
 しかし、公三は今年75歳。頭の中に、ぼんやりとしたかすみがかかりはじめ、そろそろ引退かと考えている。
 公三には二人の息子がいた。
 長男の隆は実直な慎重派タイプ。石橋をたたいて渡る性格で、堅実なのはいいが冒険心に欠ける。
 次男の智樹は積極的な行

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家畜志願

家畜志願

「お前、それでも平気なのか?」
 今川はいった。
「なにが?」
 佐藤は答える。
「なにがって……。お前、彼女にいいようにあしらわれてるだけじゃないのか」
「あしらわれる? オレが?」
 佐藤は見くだしたような笑みを浮かべる。
「お前、オレに嫉妬してるんじゃないのか」
「嫉妬?」
「そうだよ。同い年の古女房とマンネリな生活を送っているお前と、ひとまわりも年下の彼女がいるオレと、はた目から見れば、オ

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夫の代理を望んだ上司の妻

夫の代理を望んだ上司の妻

「じゃあ、あなたがお相手してくださらない?」
 美奈子はいった。
 平日の昼下がり。営業マンの松浪は仕事の合間を利用して美奈子と対座している。
あちらこちらでチェーン展開を行う喫茶店。スペースも広く、二人の姿は別段目立ったようすもうかがえない。
「え……、そ、それは……」
 狼狽する松浪は、今年で30歳ちょうど。半年前に3つ年下の妻と結婚し、仕事も順調だ。
本来ならば、松浪にこのような場所で時間を

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「誘った女の不可思議な惑乱」

 地上7階建てのビルの屋上から眼前にひろがる風景をながめる。
 時刻は午前0時。
 漆黒の空に月はなく、フェンスの向こう側には都会の灯火がきらめく。屹立する高層ビルには、航空機に存在を示す赤い灯がチカチカと規則正しくまたたいている。
「……」
 藤田はまばたきも忘れ、ジッと視線を地面に向けて漂わせていた。
 春まだ浅く、サクラもつぼみがふくらみはじめたばかりの季節。吹く風には身を凍えさせる冷気がふ

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