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猫も杓子もMBTI

 皆さんは最近流行っている性格診断MBTIをご存じですか。noteでもTwitterでも現実の世間話でも最近耳にすることが増えましたよね。最近流行っているMBTIは自分の性格を診断して16の性格の方に当てはめるというものです。ですが実はその手軽な診断の前にすでにMBTIと呼ばれる心理検査があったのを知っていますか。

 昨今流行っているMBTI診断に対しては日本MBTI協会が以下のような声明を出しています。
「みなさんはまだご存知ないかもしれませんが、ユングのタイプ論をもとに開発されたMBTI(Myers Briggs Type Indicator)の正式なMBTIの日本語版は2000年から日本に導入されています。現在日本で出版されている日本版のMBTI(JPP株式会社刊)は国際規格に則って開発された性格検査であり、本来ホームページなどで簡単に回答はできないものですし、してはいけないものです。(https://www.mbti.or.jp/imitation/)」
このほかにも、信頼性や妥当性の曖昧さにも言及されているため是非読んでみてほしいと思います。

 このように声明を出されてしまうほど信頼性の危うい性格診断が流行っているのはなぜなのでしょうか。個人的な見解としては、自分を枠にはめることで安心したり、自分についてもっと知りたいという好奇心があるのではないかと思います。いつの時代でも自分探しというものに憧れを抱く人がいるように、自分でも自分自身についてわからないことが多いのは当たり前のことです。だからこそ、自分を形容する言葉を探したり、自分に当てはまる枠組みを探してしまうのではないでしょうか。

 ところで皆さんは、流行っている信頼性の薄いとされている方のMBTI診断を受けたことがあるでしょうか。私は、2年前とこの記事を書くために今日受けてみたのですが、2年前に受けた時(提唱者)とは診断が変わってINTP-T(論理学者)だと診断が出ました。ですが、解説の中でも当てはまっているなと思うことはごく僅かで、「あまり参考にはならないかな。」という感じでした。自分の性格を知る参考にする程度ならいいかもしれませんが、自分を型にはめるのはなんか違うなと思ってしまいます。そもそも十人十色という言葉がある通り、人がいればいるだけ性格もあるだろうし、共通点は見つかっても本当に同じ性格の人なんてごく稀だと思います。ですが、今回専門家の方々が声明を出したことで、知らなかった心理検査について知ることができたのはとても良い機会だと思いました。この機会に本物のMBTI検査を受けてみたいなという感想で記事を締めたいと思います(オンラインで受けられるそうですが予約が満杯でした…残念)。

 皆さんも診断系は遊ぶ程度で程々に受け止めるのがいいのかなと思います。

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