【特集】発達運動学について

諸先輩方がいろいろな文献を発表されている中で、まだこの世界に片脚を突っ込んだばかりの人間が語るのもおこがましいですが、
次回のセミナーの重要さが少しでも理解できるように自分の中の考えをまとめました。

はじめは臨床で気づいた

こどもの整形外科治療を行っていて、手術を中心に学んでいたけど、中には『この子は本当に手術が必要なのか』や、『この子と手術を受けないこの子の違いはなんなんだろう』と常に考えていました。

すると、どうして『何も教えないのに歩けるようになる子』と、『歩くことができない子』ができてしまうのかも疑問でした。しかし、病院で働く中でその答えはありませんでした。どうしても手術が納得できない部分もあったので、リハビリテーションに興味を持ち始めました。成長を手伝うリハビリテーションってどんなことをするのだろう。

当時は体を精一杯動かして運動の仕方を学ぶことかなーと思っていました。

【生きることは学ぶこと】

これは金八先生の名言ですが、
赤ちゃんは生まれながらに学びながら生きる方法を身に着けているのです。そこに答えがある気がしました。

そこから赤ちゃんがどうやって運動発達というサイクルに入るのかがとても知りたくなりました。

『発達』を学ぶ

みなさん発達するとは何か説明できますか?体が大きくなるとか、頭が良くなる、大人になるとかボヤっとした内容なら理解できます。そこを上手く説明することが当時はできませんでした。

発達を調べる中で出会ったのがこの本

発達を現象学として客観的に見たときに、赤ちゃんの中になにが起こっているかを言語化し、具体的に記した本。発達は興味のある行動を繰り返し、自分の中に新しい世界を構築していく過程のことなのです。出版が2012年なので、すでに8年も時間がたってしまっている。しかし、その考えはまだ浸透していない。

興味のないことには発達は力を貸してくれない

おっと、これは困ったぞと思ったことを覚えています。そこから本気でTwitterはじめました。

当時の最大『いいね』数をたたき出したツイートを載せておきます。

もっと詳しく発達を知りたい。みんなが同じ発達をしないのをきちんと説明できるようになりたい。もしかしたら小児特有の運動器疾患もわかるかもしれない。そんな思いでいっぱいでした。

Twitterの中には新しいことを勉強している人、他の人に伝えようとしている人がたくさんいました。小島さんもその一人です。

小島賢司という男について

彼の活動についてはこの記事の中にその思いが載っています。(少し長いけどぜひ全部読んでみて!)

まさに自分の興味を持っている分野を発信している人で、疑問を持っていた小児リハビリテーション分野のおかしな部分を的確に指摘していました。


発達運動学という分野を世の中に広める活動を行っています。
このセミナーを受けることでこんな効果が期待できます。

● 運動発達の基本理論と現象を体験を通して学ぶ
● 講義・実技を通して再現性のある評価・治療を経験し各自の臨床に活かせるようになる

小児リハビリテーションでなぜこれまで思った通りの改善が得られなかったのかがわかると思います。これまで数十年変わらなかった小児リハビリテーション分野が新しい道に進むことを期待しています。


この度Twitterを振り返ってみると2月22日の投稿でクリニックやります宣言をしていて、ここまでで4か月半。これくらいの期間でもいろいろな動きがあったなと。

目的をもって動き出せば何でも変えられる。そんな思いを持った新しい人材を引き続き募集しています。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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