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役割を明確に

まとまった記事が書けました。満足です。

リハビリテーション介入のタイミング

これまでの小児のリハビリテーションの流れは異常が疑われると小児科で診断され、運動機能障害があれば『リハビリテーション』、発達の問題があるようなら『療育の開始』になっていました。

運動機能の障害が、その後の変形や疼痛の発生などの問題に結びついていない状況でした。つまり将来の変形や機能障害に対して手術が必要になる可能性が不明な状況のままリハビリテーションが行われてきていたのです。

小児の整形外科医は昔からいました。それこそ30-40年ほど前は股関節脱臼が今の10倍ほど発生していたため(そのころは今より出生数も多かった)、整形外科医で脱臼の治療を知らない人はいない様な状況でした。ときは流れて、股関節脱臼の発生が減少し、こどもの数も少なくなってきたため、治療の集約化が行われてきました。その結果、小児を診察する機会は大きく減少しました。

整形外科が小児の治療から離れることで、小児と運動器の関係が疎になってしまっています。必要な治療が数少ない小児専門施設でしか受けられない状況になっています。集約化によって一般的な治療はより高度になりましたが、病院からは日常の生活訓練や発達支援を行う場がなくなりました。

病院には重症の子ばかりではありません。テレビなどではより命の危険がある重症児のみ取り上げられることが多いですが、大人になるまで障害を抱えながら過ごしている子はその何倍もいます。そのため治療と近い場所で、早くから将来のことも見据えてフォローする仕組みの必要性を感じています。

これが行えてない現状なので、これまで自分の診療してきた中で、やはりもっと早くから・・・と思うことが多かったのでこの記事を書いています。

発達運動学と従来のリハビリテーションの違い

昨日の記事でご紹介した『発達運動学』という考え方は、そのための最近のトピックです。その子がどの様な発達の力を備えていて、その力に合わせたリハビリテーションを提供することで、個別の正しい治療を提供できる。まだまだ浸透していません。

全体で結果を出した(いわゆるエビデンスのある)治療というものは、その個別の特性が薄れてしまっています。もともと健康であった人と合併症だらけの人が同じ治療を受けても結果が変わる様に、個別の特性というものを考えない治療は副作用が出ることがあります。

研究のゴールというものも一定のものに限られてしまっています。例えばどうしても『歩く』をゴールに持ってきてしまうと、その前のできないことになかなか目が向けられません。歩き始めてから「おや、おかしいな」となるまで時間が経ってから身体の使い方を治すことになります。

いま何が必要なのかを正しく理解する。ここまでを目指して、いま行うべき所はここ。この判断ができることが違いになります。

自分の目指すべき道

さて、ではこの仕組みをどの様に作るか。どうやって必要だとわかってもらうかが大切ですが、

圧倒的な結果です。

今まで作られてきたものを変えるのは容易でないことを経験でよく学んでいます。それこそオンラインサロンクラウドファンディングを提唱し、日本中から袋だたきにあった西野さんの様に、いきなり上手くいかないことは承知しています。

早期に関われば良くなることがわかっているのに、それを行える場所がない。ないなら作ろう。そして圧倒的な結果を出そう。そして収益化もきちんと考えよう。

これが答えです。

ここでの収益化のプランはファンの獲得です。一般整形外科はそれそのものでもほぼ勝ち組ですが、そこに新しい仕組みを乗っけます。

『土台は作る。みんな乗っかれ。そして大きな城を築こう。』

そんな思いでやっています。
いままで見たことのない場所を取りに行きましょう。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
こどもの発達をメインに研究しているPTの小島さんと、茨城県では初の発達運動学セミナーを開催することになりました。

発達運動学セミナーTSUKUBA2020    申し込み | 発達コンサルタントこじさんhattatsu.xyz

運動の発達を詳しく知ることで、その子に必要な介入がなにかをつかみやすくなります。小児へのリハビリは決まった方法はありません。一緒に楽しく悩みましょう。

興味のある方はぜひ参加を検討してみてください。自分も精一杯お手伝いして、実りのあるセミナーにしたいです!

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