これからのクリニックが仕掛ける『三方良し』のスタッフ教育について

こういった投稿は何度もしています。

やっぱり自分は雇い主としてどーんと君臨しているのはなんか違うと思うんです。どちらかというと、『社会に雇われている』という感覚で働ける環境を提供する方です。クリニックで考えると難しいかも知れませんが、もはや普通のクリニックではないのでそんなことはどちらでも良いかも。

それぞれ別々の目的や技能を持った人たちが、小児医療という社会問題の解決を目指して立ち上がった施設にわらわらと集まってくる。

そんなイメージです。

ですが、そこでただの寄せ集めになってはいけません。そのための理念であり、このnoteでの投稿となっています。

もっとわかりやすいように具体的なルールを決めようと思います。

1)他の人の治療方針に疑問を持つときは、どんなスタッフでもはっきりと質問したり意見を言う
2)自分が来院したい。ここで診て欲しいと思われる対応をする

いくつもあると難しくなるので、この2つにしました。

1)はっきりと質問や意見を言う

クリニックの新患は病気やケガの人が来ます。初めて対応するのは医師であり、リハビリテーションはその後になります。

その時にはすでに治療の方針が決まっていることが多いです。しかし、その決まった方針にそのまま従ってしまっていては、自分で判断する力が育ちません。そう、そこでセンスが磨かれているのです。

もしかしたら、診察室での短い時間の対応よりも患者さんの所見が上手く取れているかもしれません。

それなのに自分の意見を押しつけてしまうと、スタッフの士気が下がってしまうことになります。患者さんへの影響も良くありません。

もしガラッと内容が変わってしまったとしても、それを自分が認めて、「ここのスタッフは優秀なんです」と言うだけでOKになるでしょう。スタッフにばかり負担をかけさせて良い仕組みが作れるわけないので、そこは我慢するべきではありません。

スタッフの雰囲気が良くなることで、質問や意見が悪い受け止め方をされなくなっていくでしょう。

2)自分が来院したい。ここで診て欲しいと思われる対応をする

これを常に考えます。自分なら。自分の家族だったらどうか。
自分が自信を持って提供できる技術や知識の目安がそこだと思います。

来院してくる患者さんにとって、治療する場所は選ぶことはできます。だけど受けてから変更は効きません。治療が開始した後で、「あっちと比べてどうか」なんてできないので、目の前で行われていることが最善のことだと信じているわけです。

もちろん後からやっぱり無かったことになんてできないですし、そこで使われた時間とお金は返ってきません。なのでいつでも全力投球です。

そうやって真剣に向き合うからスタッフも成長するし、患者さんにも良いものが提供できる。全体の雰囲気が向上し、経営側にも良い風が吹くでしょう。

たったそれだけのこと。あとは本当にやるかどうか。

早く始めたいし、そういった報告がしたい。
寒くなって来ましたね。暖かくして、温かい心で見守っていてください。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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