未来のある若者たちにむけて

今日のポイント:進路に悩んでいる方ーPT学生や、新人でいまの病院で良いのか考えている人ーに向けて、若いウチにやっておかなければいけないこと

先日、ある用事ででかけた際にPT学生に会ってきました。
そのときに伝えた想いを書いてみます。

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おそらくどこにでもいる普通の学生です。しかし中身は熱いものがあり、強い気持ちを持っていました。

自分の打ち出している内容は、『小児』であったり、『予防医学』であったり、『子育て母の手助け』などです。どれも学校で習う内容とはおそらくかけ離れているでしょう。教科書の中にはいま必要なコトは書かれていません。

教科書は書籍であり、その内容は発行前の数年で起こっていることが中心です。未来のことは書いてありません。しかも内容は何年も同じで、中身が大きく変わることはありません。変わるとしても数年かかります。その教科書を元に学校の教育が行われているので、そりゃこの現代に合うわけがない。そろそろそのシステムも変わらなきゃ。

それくらい、世の中は早いスピードで変わっています。

教科書の教えに従って、その中のことが全てだと思って社会に出てから、あっという間につまずく人をたくさん見てきました。もちろん医師の世界も同じです。

学校や試験で習ったことは、最初の1ヵ月、まったく自分を助けてはくれませんでした。ほぼ全て経験したことのない世界で、自分の判断が試される。そんな練習はこれまでしてきていませんでした。幸い、自分は学生時代にたくさんの学校勉強以外の経験をし、人の障害ケアや運動器の勉強・実習。人との関わり方や先輩付き合い。どちらかと言えば、そっちの方が働き始めの助けになった気がします。

今の時代。そういった経験は積もうと思えば、自分たちの時代とは比べものにならない経験が積めます。世界中の人と関われたり、大きなプロジェクトに参加したり、会社を立ち上げるなんて人もいます。

そういった経験をしている人も現れている中。「よーい、ドン!」で社会に出てしまうと、あっという間に置いて行かれるでしょう。昔よりもあっという間に。

どうかそのことに気付いて下さい。
いままで見てきた世界は大きな画用紙の上に開けた針の穴程度です。

周りには何色でも塗れる大きな世界が広がっています。

技術は必要なときに必要なものが身につきます。経験は必要とされてからでは遅いことが多いです。挑戦も経験です。失敗も経験です。そして、若いウチは失敗がかなりの確率でokになります。正直羨ましいです。

失敗を恐れず、残された自由な時間を目一杯使ってください。悩んでいるなんてもったいない。すぐに行動です。

おっさんたちはそのためのお手伝いが大好きです。喜んで協力します。
そして、どうかその考え方や気持ちを下の子たちにも伝えていってください。そうすることで、日本は、この業界は、まだまだよい方向に変わっていきます。

あなたの挑戦をお待ちしています。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター


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