あなたが数学ができない最大の理由とは?

わたしはずっと数学ができなかった。

在学中の最高偏差値は55。ちなみにこれは数ⅠAの話。数学ⅡBでは偏差値37しかなかった。わろた!

なぜわたしほど知能指数の高い人間(当時で知覚統合がおよそ120前後と思われる)が数学に苦戦していたのか。

シンプルにいおう。

数学の必要性を感じていなかったからだ。

数学には二種類ある。応用数学と純粋数学である。簡単にいうと、使える数学と使えない数学である。

数学には二つの目的があって、一つはなにかを解決したりするために用いる数学。もう一つは、純粋に数学が好きだから問題を解いたり証明をしたり、立式したりする数学。解決したりするための数学が応用数学で、純粋に好きな気持ちで取り組む数学が純粋数学。そういうわけかたをすることもできる。

多くの人にとっては、数学の楽しさなんてどうでもいいだろう。むしろ、どうせ学ぶなら、実生活で使えるものであってほしいと願っているはずだ。

数学の先生は、よくこういっていた。

「数学なんて実社会では使わない」と。

現在のわたしはこう思っている

「いや、使わない日がないっていうぐらい使ってるんだけど……」

だまされたのだ。

数学を使わないといわれてきていたし、たしかに数学なんて必要ないなと勘違いしてしまっていた。ところがどっこい、なにをやるにしても数学がつきまとってくるではないか。

たとえばFXで一億円を稼ぐ計画を立てるとき。なんならこの計画には数学Ⅲとかの知識があった方が楽だ。せめて数学ⅡBができれば……なんてことも思う。

たとえば、小説を書くとき。キャラクターの関わり合いのパターンを計算するとき。これに関しては数学Ⅰレベルの学力でも問題ないが、数学の苦手だったわたしにとっては大変な作業だった。

たとえば、社会科目を暗記するとき。暗記するときには、小学校の算数で習う場合分けの知識がめっちゃ使える。ほんまにめちゃめちゃ使える。

たとえばデザイン。たとえば音楽。

数学は、なんにでも使えるのだ。しかもやっかいなことに、数学を知っている人にしかこの便利さは理解できない。

数学のできる人の多くが、「数学なんて別に実生活で使わないよ」などと嘘をついてしまうのは、あまりにも無意識での活動だからだ。彼らの日常には数学が浸透しているゆえに、自分が数学的にものを考えているということを自覚していない。だから、数学を使っていないと錯覚してしまっているのだ。

わたしのように、高校在学中は数学ができなかったけれど、のちに数学を勉強した人間にはよくわかる。

数学は実に便利なものなのだと。

理系の人は理解していない。文系人が、いかに数学ができないかを。多くの文系は、そもそも数学的に考えることすらできていない場合が多い。わたしは数学的思考はできているつもりだった。実際、そこらへんの私立文系コースのやつらに比べれば、数学的思考はできていたはずだ。

しかしそれでも、不十分だったのだ。

やはり、数学的に考えるには、記号が必要だ。記号と考え方のワンセット。記号を扱うことになれていないと、数学的な思考は脆弱なものになってしまう。数学的思考を学ぶには、やはり数学そのものに触れることが一番はやいのだ。

今のわたしは、数学ができる。数学が使えるものだと知ったからだ。

あなたが数学ができない理由というのは、数学を学ぶ意味がわからないからなのだ。

以前のわたしは、数学を学ぶには、途轍もない労力が必要なのだと思い込んでいた。

しかし実際に数学を学んでみると、学ぶ労力<便利さであった。数学を学ぶことはしんどいことだと思っていたが、学んでみると案外そうでもなく、そのわりに役に立つものだった。ということだ。

株式会社F・A・Mでは、数学を実生活で役立てる方法。数学が実生活でどんなふうに役立つのかについて学び、数学学習のサポートをいたします。ぜひ、セミナーなどの参加、ご一考ください。

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