見出し画像

キャンドルアーティストの方の報道で思ったこと

最近、連日のように報道されていましたが、この方とは20年ほど前に当時の仕事の関係で何度かお会いしたことがあります。
お会いするまでメールでのやりとりだけでしたので、初対面の時にはやはり独特の風貌にとても驚きました。

ですが、ご挨拶から打合せでお話させていただくと、とても丁寧できちんとした方だということがすぐにわかりました。
常識も良識も持ち合わせておられて、独自の世界観を淡々と貫いておられる方、という印象でした。
タトゥーもファッションや反社的なイメージではなく、むしろネイティブアメリカンやアイヌの方々と共通するような、自然の万物に神を感じるようなそんなふうに私には感じられました。

お会いする前に作品を拝見しておかなければ失礼になると思い、当時はご自身のショップなどもありませんでしたので、委託販売をしている男性向けのアパレルショップに行きました。
店員の方にその旨伝えて、作品を拝見させていただきお話もうかがいました。この方の作品は1本の中に複数の色が使われているのが特徴なのですが、こういった色変わりのキャンドルだと色の境目のところで割れてしまうことが多いのだそうです。ですが、この方の作品は決して割れないとショップの方は強調しておられました。技術的にも優れた方とのことでした。

お仕事の方は作品集の制作に関することだったのですが、今までにないような仕様でクォリティの高いものをご希望だったので、製作費がかなりかかってしまうということで残念ながら実現しませんでした。
その後、何度かイベントや展示即売会などに足を運ばせていただき、作品も何本か購入させていただきました。

当時から”Candle Odyssey”といって、ヒロシマを始め世界各地の紛争や災害の被災地となったところを、キャンドルによる鎮魂で回っておられました。
カンボジアの地雷で足を失った子供たちの施設で一緒にサッカーをしたり、キャンドルのワークショップや瞑想をしている映像もイベントで拝見しました。
売名や偽善というには割に合わない地道な行為で、ご自身の中に強い思いがなければ続けていくことはとても難しいと思いました。

イベントやショップを持たれた時など、DMをよくいただいておりましたが、私も何度か転居したりメールのアドレスも変わって疎遠になっていたころにご結婚のニュースがあり、とても驚いたのを覚えています。

私は随分と前に何度かお会いしただけで、本当はどのような方なのか、何を考えたり思ったりしておられるのか、到底計り知れないですし自分の印象でしかわからないので、多くの方が様々な意見を持たれるのを否定も肯定もできません。
ただ、今回たまたま実際に少しですが関わったことのある方がこういう形で報道されて、たくさんの意見を目にして思うのは、やはり人は他者のことを自分の鏡として見るのだな、ということです。

誰にでもたくさんの面があり、要素があり、それを全て見せているわけではないですが、相手の中に自分と共通する要素を見つけてそこに反応するのだと思います。
よく「真実はひとつ」と言いますが、私はそうは思っていません。
「事実はひとつでも真実はそれに接する人の数だけある」と思っています。

何かに感情が反応したり意識が動く時は、そこに自分自身の真実が潜んでいるのかもしれない、と思ってその事柄を通して少し離れたところから自分の内面を俯瞰してみることがよいかもしれません。

ここから先は

0字

新月のアファメーション

¥500 / 月 初月無料

月が最大のパワーを持つ、新月の時間にあわせて願い事のリストを作ることで、あなたの夢を実現に近づけることができます。毎月新月の前日に、その月…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?