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イギリスの温泉地バースで入浴してみた
今回は、2019年12月に古代ローマ時代に温泉で栄えた観光地「バース」で温泉に入った話を紹介します。
※ 本記事は訪問当時の情報を記載しておりますので、最新情報は公式サイトやお問い合わせなどで確認をお願いします。
背景
バースとは
バース(Bath)とは、英国イングランド西部にある都市で、古代ローマ時代に温泉地として栄えました。温泉があったので、英語で浴場を意味する「Bath」と名付けられたようです。古代ローマ時代は入浴していたようですが、古代ローマ帝国が衰退してキリスト教が一般的になると「飲泉」が主流となったようで、今日でもバースは温泉保養地・観光地として人気があります。
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英国や欧州で入浴が盛んでない原因は主に2点あると考えます。1点目はキリスト教が一般的となり、裸になる入浴の習慣が失われたことです。今でも英国のスパでは基本的に水着着用です。ドイツは例外的に裸で入浴可能な浴場があり、温泉地として「バーデン・バーデン」が有名です。2点目は英国・欧州は硬水が主流で、入浴により肌荒れしやすいことです。私も英国駐在中はシャワーで肌がカサカサになった思い出があり、保湿性の高いクリームを使っておりました。
そんなわけで、バースは温泉保養地として今でも有名で人気ですが、浴場は長い間存在しなかったわけです。
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バースへ行った理由
2019年当時、私は英国滞在中であり、英語にも少し慣れてきた頃でした。そんな中でバースへ行った理由は2点ありました。1点目は、温泉好き日本人として温泉が恋しかったからでした。日本にいた頃は、草津や箱根など温泉地に行く温泉好きだったので、海外の温泉に興味がありました。2点目は、ついにバースに入浴施設ができたからでした。英国でも健康志向で徐々にスパが浸透しつつあるのか、バースでも温泉に入れるようになったと聞きました。せっかくの機会なので、バースでお風呂に入ってみたいと思いました。
バースへの道のり
ロンドンの西側ターミナル駅であるパディントン駅(London Paddington Railway Station)からバースへ出発しました。パディントン駅は、英国の主要空港「ヒースロー空港」から、特急「ヒースロー・エクスプレス」で行ける終点のため、日本からロンドンへ来ると馴染み深い駅と思います。下の写真に見える「GWR」と書かれたグレート・ウェスタン鉄道(Great Western Railway)に乗り、バースを目指しました。
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パディントン駅から最寄りのバース・スパ駅(Bath Spa Station)まで片道35.40ポンド(5,310円)、所要時間は1:30ほどでした。
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バース・スパ駅に到着しました。「Spa」の文字で少しワクワクしてきていました。
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バースの温泉
バースは観光地なので、多くの観光客で賑わっていました。ちょうどクリスマスが終わって冬休みの延長線みたいな時期でした。
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バースの温泉をテーマとして、今回は3点をメインに観光しました。
古代ローマ時代の公共浴場を見学できるバースNo.1観光地
ザ・ゲインズボロー・バース・スパ(The Gainsborough Bath Spa)
2015年に開業した、天然温泉施設を持つ5つ星ホテル
2006年に開業した、日帰り可能な天然温泉施設
ローマン・バス
ローマン・バスは、古代ローマ時代にあったバースの公共浴場遺跡です。バースで一番人気の観光地で、入場にも行列ができていました。入場料は大人で18ポンド(2,700円)でした。
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ローマン・バスは博物館と浴場跡で構成されていました。ローマン・バスの大浴場(The Great Bath)は、バースを象徴する画像としてどこかで見たことあるかもしれません。
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大浴場の他にも、ローマン・バスではまだ温泉が湧き出しており、湯気が立っていました。残念ながら、衛生面からお湯に浸かったり手を入れたりはできませんでした。
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ローマン・バスでは、最後の方で飲泉コーナーがあり、温泉を飲むことができました。蛇口から温泉が出ていたので、円錐のプラスチック容器に温泉を入れて飲みました。特に味は覚えていませんが、単純に喉が乾いていたので2, 3杯くらいおかわりした覚えがあります。
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ザ・ゲインズボロー・バース・スパ
ザ・ゲインズボロー・バース・スパは天然温泉の入浴施設を備えた5つ星ホテルです。建物も1800年代に建築され、趣のある作りでした。冬季休暇中の繁忙期だったので、宿泊料は296.26ポンド(44,439円)でした。英国基準でも高額な部類に感じましたが、温泉のためなら仕方ありません。
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ザ・ゲインズボロー・バース・スパではスパ・ヴィレッジ・バース(Spa Village Bath)という天然温泉施設を提供しており、水着着用ではありますが入浴できました。
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入浴してみての感想ですが、「ぬるかった」です。ベースの水温が日本銭湯でたまに見かける38℃くらいの超低温炭酸泉でした。浴槽は3種類あり、一番熱めでも40℃の温水プールという感じでした。日本人には物足りないですが、英国人はあまり熱いお湯にはウケないのかもしれませんね。あと消毒臭は強めでした。ただ、バスローブと柑橘フレーバーのミネラルウォーターが常備されていたのが高級スパのように感じました。
サーメ・バース・スパ
サーメ・バース・スパは天然温泉の入浴施設です。入場料は大人で2時間47.70ポンド(7,155円)でした。
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サーメ・バース・スパはスーパー銭湯というよりはスポーツジムみたいな感じで、スチーム系やドライ系など複数のサウナと巨大な温水プールを備えていました。屋上には温泉の露天プールがあり、バース寺院(Bath Abbey)を見ながら入浴できる、異国ならではの温泉が体験できました。泉質はザ・ゲインズボロー・バース・スパと同様に、ぬるめで消毒臭強めだったような気がします。
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サーメ・バース・スパの向かいにあったクロス・バス(Cross Bath)は、日本でいう貸切風呂で、短時間で入浴できる施設のようでした。当日は全日貸切だったようで、私は利用できませんでした。
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まとめ
英国駐在中にバースへ温泉を求めて行った話をご紹介しました。
ローマン・バス(Roman Baths)
ザ・ゲインズボロー・バース・スパ(The Gainsborough Bath Spa)
サーメ・バース・スパ(Thermae Bath Spa)
バースは他にも多くの観光名所が存在しますので、温泉だけでなくても楽しく過ごせると思います。サリー・ランズ(Sally Lunn's)はバースに昔からある有名カフェで、お皿代わりに肉などを乗せるパン「トレンチャー(Trencher)」を使ったランチをいただきました。サリー・ランズではトレンチャーの下にお皿がありましたので、トレンチャーも美味しくいただきました。
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バースの温泉は日本に比べると残念には感じましたが、当日は久しぶりの温泉で心身ともに癒やされました。癒やされたのもつかの間、帰りの電車でインドのマネージャから電話がかかってきて、帰宅後はすぐにお仕事してました。今は日本におりますが、やはり日本の温泉は最高です。
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最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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