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休業を決めてから、感じていること
コロナの被害が日本でも日に日に拡大する中、世界の死者数は10万人を越えました(2020年4月11日現在)。
4月7日に7都道府県へ「緊急事態宣言」が出された翌日、私のパーソナルトレーニングスタジオも当面の間休業することを決めました。
沖縄は対象地域ではないですが、
「沖縄県内でも日に日に被害が拡大していること」
「パーソナルトレーニングもリスクはゼロではないこと」
「お客様、スタッフから感染者を出すことはできないこと」
を考慮し、休業を決めました。
休業してからまだ3~4日程度ですが、感じることが多々あるため、自分用の記録として箇条書きに記したいと思います。
読みにくさもあると思いますが、なにか参考になることがあれば幸いです。
①人と話したい
まず一番最初に感じたことがこれです(笑)
毎日お客様やスタッフと会話することが当たり前でしたが、
私の日常の中で非常に重要なことだったと気づかされました。
おかげで妻や子供達にいつも以上に話しかけて、嫌がられています(笑)
少し細かく言うと、
「一方的に話したい」
というより
「話を聞いてもらいたい」
「相手の反応をみたい」
という欲求だと思います。
コロナの影響でオンラインのビジネスがたくさん出てきていますが、
「対人」「接客」のビジネスの需要は減らないのではないか、と感じています。もちろんコロナが終息すれば、の話ですが。
②ニュースと現実は違う
コロナの対策に関して、政府を批判するニュースが連日報道されています。
もちろん問題点はあると思いますが、報道されているように中小企業、零細企業、末端企業への配慮は本当にないのか?
現実はそんなことはなく、むしろ迅速に対応してくれている。と僕個人は感じています。
例えば政府が出している中小企業向けの「融資制度」「補助金」「雇用助成金」に関して。
コロナ騒動がいつまで続くかわからないので、私の会社も資金調達のために金融公庫と保証協会の2つの融資制度を利用しました。
結論から言うと、ここまで早く審査が通り、資金を調達してくれるのか、というスピードで2つとも融資が下りました。
なにを基準に早いかというと、今まで「スタジオを設立するタイミング」と「法人化するタイミング」で銀行から2回融資を受けた経験があります。
その経験から感じたことは、まず実績がなく、且つ事業規模も小さい会社が融資を受けるということは本当に大変です。
細かいところまで徹底的に突っ込まれます。銀行からすれば、
「貸した金、本当に返してくれるのかい?」
が一番大事なポイントなので、それをきちっと証明できるまで徹底的に突っ込まれるのは当たり前です。
やる気とか夢を語っても意味はなく(笑)、収益を本当に上げられるのか、ということだけが焦点です。
そして面談の回数がとにかく多いことと、必要書類も多い。且つ、借りれる金額や金利の条件も厳しいです。
これらの経験と比べると、今回の融資制度は
「無利子・無担保(実際は無利子ではないですが、通常の融資より条件は良いです)」
「必要書類、面談の少なさ」
「融資決定までのスピード」
という破格の条件です。
政府も「中小企業が潰れたら、大企業もつぶれる」ことを現実的に感じているのではないでしょうか?
おそらく政府を批判している人は「コロナで影響を受けていない人」か「融資を受けられなかった人」ではないでしょうか?
今まできちっと納税していて、毎月の売上を記録してコロナの影響がどのようにでているかを証明できれば、融資を受けられないということはない、と感じています。
③運動不足による食生活の変化
僕らトレーナーは「業務自体の活動量が多かった」と改めて実感しています。
プレート(=バーベルにつける重り)をセッティングしたり、ペアストレッチを行ったり、デモンストレーションを見せたり。
そういった業務がなくなると驚くほど体の疲れはありません、
それに比例するように夜眠くなりません。
けれどもパソコンなど事務業務はあるので、脳や手先は使います。
そうなると、やけに「甘いもの」が欲しくなります。
そして、甘いものを食べると血糖量スパイクが起きるので、普段は感じない「だるさ」を感じる時間帯も出てきます。砂糖恐るべし。
少しだけ、事務作業やデスクワークの方達の気持ちがわかりました(笑)
そのため、運動する時間を決めました。
座りっぱなしや運動不足でかたまった身体を整える「コンディショニング」の時間を「起床後」「15時」「寝る前」、
筋力低下やスタミナ低下を防ぐ「トレーニング」の時間を「毎日16~17時」にして、
計画的に運動不足を防ぐようにしました。
すると、甘いものが欲しい欲求も消えました。
活動量を減らさず、身体も維持する重要性を改めて感じています。
④どんな状況でも「やる人はやる」
今は日本だけでなく世界全体が重い空気に包まれていますが、
そんな状況でも、
「今やれることをやる人たち」
も一定数います。
僕自身もトレーナーという仕事、経営者としての仕事を通して、
「自分でなんとかできることに力を注ぐ」
「自分でどうしようもできないことは考えない、不満を言わない」
というスタンスをとるようにしています。
現状のような重い雰囲気が続くと、
自分ではどうしようもできないことに意識を持っていかれ、イライラや不満がつもり、誰かを批判したくなる。
そういうサイクルになりがちです。
物事が前に進むための「意見」ならOK
誰かを傷つけ、物事も前に進まない「批判」「文句」はNG
そういうスタンスでいれるよう、自戒の念を込めて日々言い聞かせています。
⑤「先を見る力」「想像力」が働くかどうか
今回のコロナに関しては、どう考えても終息までに時間がかかります。
いつまでかかるかわかりませんが、明日明後日で終わらないのはたしかです。
「自粛生活が大変」といっても、まだまだこの生活は続くでしょう。
現状を踏まえたら、少し先の未来は想像することができます。
少し先の未来が見えれば、今何をするべきかも見えてきます。
けれども、「今」しか見えていないとしたらどうなるのか?
例えば、コロナウイルスは目に見えないもので、すぐに症状が出るわけでもありません。
多数の感染者が出ても、自分の親しい人たちに感染者がいなければ、どこか他人事のようにさえ感じます。
「自分は若いから大丈夫」
「いつも通り外出しているけど、何も体調は変わらない」
と思ってしまう人も一定数います。
ここで大事なのが先ほどの「想像力」で、
「世界の死者は10万人を越え、日本でも感染者が増えている事実」
「医療崩壊が始まっている事実」
「自分が感染を拡大する可能性もある」
「停滞したビジネスが、すぐにV字回復する可能性は低い」
ということを「想像」できたら、
個人であれば「外出制限」「手洗いうがいの徹底」「アルコール除菌の徹底」をするでしょうし、
ビジネスであれば「資金調達」「今後のビジネス展開」を考えると思います。
けれども目の前のことしか見えていないと、
「今が楽しければ良い」
「今稼げれば良い」
「自分が健康ならそれで良い」
となりがちです。
見えないものを見る力=「想像力」があるかどうか。
これが今後大きな差になってくると思っています。
今が楽しければそれで良い
自分だけ良ければそれで良い
というのは人間関係でも商売でも一番重要な「信用」を失います。
一度失った仕事やお金はまた取り戻せますが、
信用を取り戻すのは本当に大変で時間がかかります。
そういったことを想像することが、今は大切だと思っています。
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