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VINTAGE【とあるCAFEの不思議な日常】

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別マガジン「戦略的モラトリアム大学生活編」のCAFEの出来事に特化した物語。とあるCAFEを訪れる人々の人勢模様を垣間見るしがない大学生視点で見るだけの話。 「生きること」ってど…
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2020年6月の記事一覧

VINTAGE⑦【CDからMDへ……そして音楽はどこへ行く】

【時代設定を理解していただくため、あらかじめこのお話は2002年ごろでございます】 日曜の午…

VINTAGE⑥【若さの秘訣】

最近、漢字のナンクロがブームなのか?店の常連さんはこぞって、店に置いてある漢字ナンクロを…

VINTAGE⑤【言葉の魅力】

炎天下、土曜日の昼下がり。前期試験中。 例のごとくボクはvintageにいた。ワールドカップ一色…

VINTAGE④【未知との遭遇】

いつものようにたばこの煙に巻かれながらBGMに載って読書に勤しんでいた。カウンターで特に話…

VINTAGE③【地球は誰のもの?】

カランカラン・・・・・・エアコンの冷たい風がアスファルトフライパンで炒められた大学生を労りなが…

VINTAGE②【ソバージュ晴天哉!】

夏真っ盛り。 夏期休業を迎える直前。僕は前期試験に向けて図書館に入り浸っていた。 土曜の夕…

VINTAGE①【カップに咲く花】

カランカラン…… アルバイトもない午後の憂鬱。大学2年の僕が自転車で向かう先はVINTAGEという喫茶店。店内は程よくエアコンが効いていて快適だ。 「おかえりなさい。今日はどうする?」 マスターのおばさんがオーダーを聞いてくる。 「ベーコントーストとコーヒーはお任せで」 最近、この店の常連になってからコーヒーは銘柄当てにチャレンジしている。まぁ、一度も当たったことはないのだが…… 「マンデリン!」 「残念。モカ・マタリでした。」 今日も外れだ。カウンターが笑顔