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少しずつドラゴンにTFする話⑥(終)

 タイトル通り、女の子が少しずつドラゴンにTFする話です。

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※挿絵はDALL·Eを用いています。


 アイリちゃんと少し遠出する――と言っても、電車で二時間程度の距離だ。

 碧巌稲荷と言う神社がアイリパパが宮司をする神社だ。
 稲荷神社の宮司が龍人と言うのは何かおかしなものを感じるが、先々代に何かしら縁があるようだ――その先々代が二千年ぐらい遡るのだけど。
 碧巌稲荷は県内では有名な神社の一つだ。

 駅前から稲荷までの門前町は稲荷にちなんだものと、龍にちなんだものの、様々なお土産や食べ物が売っていた。
 中でも気に入ったのが、焼き稲荷。粗搗きのお餅を甘辛く炊いたお揚げで包んで、串に刺して香ばしく焼き上げたものなのだけど、凄く美味しくて一人で三本ぐらい食べちゃった。

 流石に宮司さんが竜人だけに、街の人は龍人に対して優しい。さっきの焼き稲荷だって、一本タダでくれたのが悪いから二本を買ったと言う具合だ。

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