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【シャルケ】22-23シーズン終了!一歩及ばす、無念の降格

最終節を17位で迎えたシャルケは最低でも勝ち点1を積むことが残留への絶対条件でしたがアウェイでライプツィヒに2-4で敗れ、1年での2部降格が決まりました。

驚異の巻き返し

前半戦を勝ち点9の最下位で折り返し(前述の通り)、降格は避けられないとされていたシャルケでしたが後半戦の戦いは目を見張るものがありました。
実際、後半戦だけを見れば5勝7分5敗、勝ち点22を稼ぎ8位。その要因に正GKの交代とイェンツの加入が挙げられます。
イージーミスが目立ち安定感に欠けるシュボロウに変えてフェアマンを正GKに据えました。以前から足元の技術には不安があるもののシュートストップに関しては34歳になった今でもまだまだ健在。近年ベンチを温めることが多かったフェアマンでしたがピッチの上で自らの力を証明し、また最後方からチームを支える姿が見れたことにグッとくるシャルカーも多かったはずです。
また冬にイェンツというブンデス水準のCBを手に入れたことで、マンツーマンで積極的に人に付く守備を可能にしました。

崩壊していた守備は4試合連続クリーンシートと改善。得点を奪うことも出来ず4試合連続スコアレスドローでしたが…。その後のシュツットガルトとボーフムとの6ポイントマッチには連勝。ドルトムントとのレヴィアダービーでは2度先行されるも2度追いつく意地を見せて8試合無敗を達成。最下位を脱出し残留に向けて光が差してきました。

30節ブレーメン戦、31節マインツ戦では2試合続けて後半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを挙げて劇的な形で連勝、遂に降格圏を抜ける15位に浮上。1部でこんなにも熱い試合をするシャルケを久しぶりに見れたことへの感慨深さと大興奮の2試合でした。

しかしラスト3試合にバイエルンとライプツィヒとの対戦を残していた厳しい日程のシャルケは、マンツーマンの守備もそれを剥がすだけの技術を持ち合わせた上位陣には通用せずそれぞれ0-6、2-4の敗戦。残留を争うライバルのシュツットガルトは1勝2分、ボーフムは2勝1分と勝ち点を積み上げたことで万事休す。最終順位17位でフィニッシュ。

中位~下位相手には球際で負けない守備で失点を減らし、先制されても追い付く、逆転する試合もあり後半戦だけを見れば残留に値する戦いが出来ていたと思います。しかし前半戦の不甲斐ない成績を取り返すには一歩及ばず無念の結果となってしまいました。

サポーターの存在

無観客でシーズンを終えた2年前とは違い、フェルティンスアレーナには毎試合満員の観客が詰めかけ、アウェイでもホームのような雰囲気を作り出すシャルカーの熱い応援が選手の足を動かしていたことは間違いないはずです。勝った試合は共に喜びを分かち合い、勝てなかった試合でもブーイングや批判ではなく選手を勇気づける声かけと歌声で選手を後押しするサポーターの姿が印象的でした。

最後に

何もかも噛み合わず降格へ一直線だった20-21シーズンとは違い、もしかしたら残留出来るかもと思わせてくれる瞬間が何度もありました。だからこそ2年前とは比べ物にならない程悔しいです。降格という結果は受け入れているつもりでしたが、試合終了の笛が吹かれた瞬間、退団が決まっているテロッデやレンタルで加入しているクラウスやセップが涙する姿を見て胸が熱くなりました。またいつかシャルケのユニフォームを着てプレーしてほしいですね。
沈みかけていたチームを残留まであと一歩のところまで立て直したライス監督も素晴らしい仕事をしたと思います。(就任当時はボーフムを6連敗で解任された監督でシャルケはまた無能を連れてきたよって思ってすいませんでした!)
また多くの選手がクラブを去り1からチームを作ることになるでしょう。ツヴァイテが簡単なリーグではないことも経験済みです。それでも今シーズン後半戦で見せてくれたメンタリティとシャルカーの後押しがあれば必ずトップリーグに戻れると信じています!

とにかく今は、今シーズンシャルケの為に戦い抜いた全選手にありがとうと言いたい!

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