大つわり祭!~私の妊娠悪阻は四天王の中では最弱~ その1

妊娠、そしてめちゃくちゃなつわり嘔吐始まるの巻

皆さんごきげんよう。

妊娠が分かっておよそ一か月。私はめちゃくちゃ吐いていた。
一日何回吐いているのかもうわからんほど吐いて数週間がたった。
もうへろへろである。食中毒にかかったときでさえここまで吐いてなかったぞ!? 吐きすぎて横隔膜と背中が痛い。
まぁこんなに吐いているのは普通につわりになったからであり、病気ではないのだが。
そう、大体の妊婦が通る道、よくあること、そのはずなんだけども、

こんなきっついの!?!?!?!?

もう吐きすぎて体力は枯渇し、繰り返すがへろへろである。
ポジティブ大魔神の私といえど、なんかネガティブになってきたのである……

これは、残業100時間よりも、開腹手術よりもきついと感じた、ぜんぜん終わらない涙のつわり記録なのである……

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妊娠がわかったのは2月の上旬、私の誕生日も近いという日。
不妊治療をしていたので、待ちに待った妊娠発覚という感じで夫も私も大喜びであった。
そのまま仕事をしつつ、なんか異常に眠いなという日が続いたりしたものの、おおむねつらいとかきついということもなく、3月1日、私は小学館の漫画賞パーティーで、私が一方的に大好きなうさぎ先生たちと、めちゃくちゃウニいくら丼を食べていた。
余談だが、私は漫画原作とかライターとかをしている執筆が仕事なので、こういうところにたまに潜り込めたりする。

一緒にいるうさぎ先生は、めちゃ売れっ子先生であり、私が不妊治療をしているといったら、子授け神社に連れて行ってくれたという人で、その後すぐ妊娠したので、恩人と言っても過言ではない。
なんで売れてる上に親切な人格者なんだ、勝てるところがねぇ。
この日うさぎ先生に妊娠したことを伝えると、とても喜んでくれた。私も嬉しいぜ。お礼なんかも伝えつつ、とにかく、小学館様が用意してくださったごちそうを食べまくっていた。うめー。

というわけで3月1日までは、多少の熱っぽさやら異常な眠さやら、妊婦によくある症状はあったものの、私はまだ元気ではあった。
異変が起きたのはその翌日であった。

何か……気持ち悪い。
飲み物が飲めない。お茶が一切受け付けなくない。
これがつわりというやつか?
私は夜中にふらふらになり、多分つわりで、つわりにはなんかジンジャーがいいらしいと夫に伝えたところ、夫は

「ええ~~~!?大変!」

といって、そのままスーパーへ走り、ジンジャーエールを500mlペットボトル3本、ショウガあめ一袋を買ってきたのだった。いいやつだな…。あと力持ちだね1,5kg抱えてかえってきたのか…。
ちなみに、この日なんとかジンジャーエールは飲めた。

この日から、私のつわりは坂を転がるように悪化し、何を食べても吐くようになった。
食べると食べた先から吐いてしまう。トイレに行って吐く、というのが間に合わないレベルで、トイレよりちょっと近い台所のシンクで吐いてしまう。
もう胃に入る前に、食道に食べ物はいってきたな~くらいで嘔吐である。
それも、ちょっと吐くっていうレベルではなく、もう食べた分以上に出してしまう。一回吐くとかじゃなく、一度ご飯を食べたらず~~~~~~~~っと吐き続けである。
朝ごはん食べて吐く、昼ご飯食べて吐く、夜ごはん食べて吐く、という調子。
であれば食べなきゃいいんだが、食べないと食べないでそれはそれでつわりがひどく気分が悪くなるというなんて恐ろしいのつわり……。

あと、なんか食べてなくても匂いがすると吐きそうにもなっていた。
今まで普通に過ごしていたが、うちで飼ってるトイプーのチャイのにおいでうげっとなり、夫のにおいでうげっとなり、そもそも一人と一匹のにおいなぞ気にしたこともなかったのに、今初めて匂いがあるということに気付いたわ!
という感じで何もかものにおいがダメに。もちろん、料理のにおいもダメ、炊き立てご飯のにおいもダメ、もはや嘔吐マシーン∔ただソファーでぼーっと寝込んでるだけの女になってしまったのであった。

もちろん、仕事もまったくできなくなった。そもそも寝込んでるか吐いているか具合悪くてぼーっとしているかの3択となり、基本ソファーから動けないレベルにまで体力が低下していた。

 世の妊婦さんは、この状態で普通に働いている人もいるとか‥‥。
私は、今後妊婦さんにはめちゃくちゃ優しくしようと決意した。
人の痛みを知らなすぎたぜ……。

などと思っている私に、3月15日の確定申告の期日が迫りくるのであった。
フリーランスだからね。この体調でできるわけないだろと思ったが、やるしかない……。

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