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風の歌のナウシカ
2023年7月27日 17:34
私はある小学校の学童保育の支援員をしている。自らも子育てをしてきた経験から小学校という大切な子供さんの今を少しでも支援できたらと思いこの仕事に就いた。今年度も忙しくなるぞと覚悟してその計り知れない子供たちのパワーに負けないようにわざと口角を上げて「にっ」と力を込めた。私なりの決意表明!そこへ転校生の子供さんがやってきた。細く長いスラッとした脚。長い前髪を何度
2023年8月8日 11:24
『先生はどうしていつもサンサン太陽みたいなの?』描きかけの絵に目をやりながら、彼は私に尋ねた。星矢君のアトリエは球体の秘密基地の中にある。そこは地上の楽園のような居心地の良いオアシスだった。キラキラな空間に連れてこられた私はまるで魔法にかけられたように彼に話し始めた・・・「お前はいつも上から目線で…勝手に決めんな!」一学年下の主人とは大学のサークルで出会った。結婚を
2023年8月18日 15:01
「せいやん! そろそろ行こうか」『たくみくん、ちょっと待って…』僕は描きかけの絵を急いでカバンにしまい込み荷物のなくなった殺風景な部屋をゆっくりと見渡して心の中で“さよなら”を言ってから扉を閉めた。今日、僕は生まれて初めて“引っ越し”という大移動を経験する。たくみ叔父さんの転勤先の海の見える田舎の町へ。僕の父は、トンネルを作る仕事をしていて、僕が生まれてすぐに、作業