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レジリエンスを高める10個の方法

はじめに

皆様はレジリエンスという言葉をご存じでしょうか?
耳なじみのない言葉であるかと思いますが、今ビジネスの世界で注目を集めています。


「レジリエンス(resilience)」とは、「跳ね返り」や「回復力」などの意味を持つ英単語です。企業にとっては災害など予期せぬ事態への適応としてBCPなどリスクマネジメントとして議論されることがありました。他方で心理学においても「困難や脅威に直面した時に上手く適応できる能力・上手く適応する過程・適応の結果」とレジリエンスを定義されています。

昨今はデジタル化やジョブ型雇用へのシフトなど変化が大きい時代となっており従業員1人1人が津陽プレッシャーや不安など精神的な負荷を抱えるようになりました。このようなビジネス環境において心理学的な従業員個人のレジリエンスの重要性が高まっています。

レジリエンスとは


アメリカ心理学会(APA)はレジリエンスを次のように定義しています。
「レジリエンスとは逆境、心的外傷体験、悲惨な出来事、脅威などの重大なストレスにうまく適応する過程のことである。重大なストレスの具体例として、家族をはじめとする人間関係の問題、重大な健康問題、職業や経済的なストレスなどが挙げられる。つまり、レジリエンスとは、困難な体験からの「回復」を意味する」。

かみ砕いて伝えると精神的に悪影響のある状況に対して、それらを跳ね返す力・落ち込みから回復する力ということができます。


レジリエンスという言葉はナチスのホロコーストにおける元孤児に対する調査から存在が注目されるようになりました。ホロコーストにおいては大量のユダヤ人が迫害・虐殺されました。この迫害の中で生き延びた孤児達の中では過去のトラウマから抜け出せないタイプと、それらを克服し力強く生きるタイプの2つのタイプがあることが分かりました。そして、このような困難や脅威に対して負けず立ち向かっていける力や復活して適応する力を「レジリエンス」と呼ぶようになりました。

よく混同されるものとしてメンタルヘルスがあります。メンタルヘルスは精神的なストレスや悩みなどを軽減したり緩和したりするためのサポートですが精神障害の予防や回復を担うものです。回復という点ではレジリエンスと似ていますが、レジリエンスは当人自信がストレスに対して適応・回復する能力であり、他社が行う回復サポートとしてのメンタルヘルスとは意味合いが異なります。

企業においては予防と回復を担うメンタルヘルスだけでなく、従業員自身の適応力や回復力であるレジリエンスも求めるようになっています。

レジリエンスが必要な理由

レジリエンスが注目を集めるようになった背景として、2013年の世界経済フォーラム(ダボス会議)の影響があります。この会議にて国の国際競争力とレジリエンスの間には相関関係があるとされ、レジリエンスに注目が集まるようになりました。


また、現代社会においてはグローバル化やデジタル化など非常に激しい変化に適応することがビジネスマン1人1人に求められています。そして、激しい変化に対応するためにはレジリエンスを持ち、失敗を恐れずに行動していくことが求められているのです。特に経営者やマネージャー層などプロジェクトや事業の責任を持つ立場にある人は困難なことをやり遂げるためにレジリエンスが必要です。外部変化が大きい時代、プロジェクトが失敗するリスクも増えます。失敗から立ち直り次の手を打つために活動していくためにもレジリエンスが求められています。

日本人は自己肯定感が低く、自分の力や思いに自信が持てない傾向にあるとされています。そのため、自分から目標を定めたり成長したりすることを避ける人が多いと言われており変化に対応できない要因の一つとされています。自己肯定感を高め目標達成力を高めるためにレジリエンスは必要です。そしてレジリエンスを高めることが組織力の強化につながります。

レジリエンスがある人の特徴

レジリエンスが高い人には以下のような特徴がございます。
 ● 柔軟な思考
 ● 楽観的な思考
 ● 自他への信頼
 ● チャレンジを続ける

レジリエンスが高い人は強いストレスがかかるような局面でも広い視野を持って柔軟に考えることができます。そのため、視野が狭くなってさまざまな解決策を見落とすということはありません。そして、ひとつひとつの結果に一喜一憂しないのもレジリエンスが高い人の特徴です。小さな成功に喜んでいると失敗した際に沈んでしまう傾向が強くいです。また、失敗に対しても悲観的に考えずに前向きに挑戦する楽観性が重要です。レジリエンスが高い人は自分の感情の喜怒哀楽をコントロールし状況を適切に見極めて行動することができます。このように自分をコントロールできるためレジリエンスが高い人は多くの困難を乗り越えた経験をもつため、物事に自信をもって取り組むことができます。また、困難において視野を広く持ち周囲の人を巻き込んで解決に動くため周囲の人に対する信頼感情も併せ持ちます。そして、様々な困難に立ち向かった経験から困難に直面しても前進し続けることができるという意識を持ち、常に挑戦をし続けることができるようになります。

レジリエンスを高めるには

レジリエンスを高めるには10個の方法があるとアメリカ心理学会(APA)は提唱しています。

1. Make connections:周囲の人と良好な関係をつくる 
2. Avoid seeing crises as insurmountable problems: 危機的な状態を克服できない問題と捉えない
3. Accept that change is a part of living.:変化を生活上での一部分として受け入れる 
4. Move toward your goals:目標に向かって取り組む
5. Take decisive actions:決断し行動する 
6. Look for opportunities for self-discovery:自己発見のための機会を探すこと
7. Nurture a positive view of yourself:自信を深める
8. Keep things in perspective.:物事について長期的な視点を持って考えること
9. Maintain a hopeful outlook.:希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する
10. Take care of yourself:心と体を大事にして、定期的に運動し、自分に必要なことや自分の気もちに注意を向けること

これらを意識することでレジリエンスは後発的にも高めることができるとされています。

終わりに

レジリエンスは変化の激しい昨今の社会において身に着けるべき能力です。変化に強く目標に向かってチャレンジを続けることができる組織をつくるためにレジリエンスの強化に努めてはいかがでしょうか。フェアワークでは個人と組織のレジリエンスを可視化するFairWork surveyを提供しております。強い組織を作っていくために是非ご覧ください。(https://fairwork.jp/)

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