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クリスマスもね。

好きでたまらない。

そんなふうにあなたに言うといつも笑われる。でも笑いながら私を抱きしめてくれるあなたの腕の中でまた好きが増える。

ねぇ、クリスマスは一緒に過ごそうね。

大好きなあなたの1年に1回のキラキラした日を私にちょうだい。

一緒にケーキを食べようよ。白くてまるいクリスマスケーキ。たくさんのイチゴとサンタさんが乗ってるやつね。ろうそくに火をつけてクリスマスソングを一緒に歌おう。照れくさそうに歌うあなたが見たいな。ろうそくの柔らかな明かりだけに包まれる部屋はすごく素敵。

一緒に手をつなごうよ。手をつなぐと心があったかくなるでしょ。体は暖房であったまるけどさ、心はあなたじゃないとあったかくならないよ。

それでも足りないときは、あなたの背中に両手を回してぎゅーっと抱きしめるよ。おいしいクリスマスディナーとケーキを食べたあとのちょっと膨らんだお腹をくっつけながら「食べすぎたんじゃない?」って笑いあいたい。満たされた気持ちであなたを感じたい。


ねぇ、大好き。

うん。知ってるよね。いつも言ってるもんね。でも言いたくなるんだよ。昨日も今日も、明日も言うよ。あなたもたまに言ってよね。そしたら私は泣いちゃうほどうれしいからね。

クリスマス、きっと約束だよ。

私と一緒に過ごしてね。

私だけを見つめてね。


#短編小説 #掌編小説 #クリスマス #約束



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