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「謝る」ことを繰り返す話

悪いことをしてしまった、と思うことがありました。内容は書きませんが、相手に申し訳なくて謝りたいという感情がかなり強く湧いてくる心情です。寝ようとしても眠りが浅くなって何度も目を覚まし、ほとんど眠れない、そんなくらいの不安定さです。

「謝りたい」は実はよく思うので別に昨日だけの話ではないんですが、謝っても謝っても不安になるのはどうしてなんでしょうか。

「大丈夫、気にしないで」と言ってくれても不安になって謝ってしまう。「ごめん」のしつこいオンパレードを披露してしまう。

そうして謝りながら、謝ることで私は何を得ようとしているのかと心の中で思うのです。

謝るという行為は反省しているから行うのですが、でもこれは自分の心の苦しさを相手に押し付けて、しかも「許してもらう」ことを強要しているのではないかと謝りながら思うのです。

なんども言われる「ごめんなさい」や「許してください」といった言葉たちにイライラした経験はありませんか。小さい子供を育てているときに母親ならこの経験はあるんじゃないでしょうか。「もう分かったから」と、しつこく謝ってくる子供に少しきつい口調で言ってしまったことが私はあります。

ああいうのを想像します。何度も謝るとイライラさせるんじゃないかな、と。だからといって「ごめんなさい」「いえ、大丈夫です」の一回だけでスパッと終わるのは難しく、心がややこしいときほどしつこく謝りたくなるのです。謝られ続ける相手側の負担を想像できるのに言葉を止められないのです。

その悪いことをしてしまった悪いことがどれだけ本当に悪いことだったのかもう自分では判断がつきません。ただ相手に嫌われてしまうんじゃないかと思いこんでしまう気持ちに襲われ、謝るしかなくなるのです。謝罪は結局「嫌いになってないよ」と言われたいだけ、その救いを手に入れようとしているだけではないかと心の中で何度も繰り返して、自分の身勝手さを責めながら謝ろうとしてしまうのです。

もしかしてこれは普通じゃなくて、私はちょっと病み気味なのかもしれません。心のバランスを崩している近しい人がいました。そういう人は何度も何度も同じ話を繰り返し、自分を責めたりしながら心の重荷を吐き出すという無限ループに入っていました。相手がその話を聞くことに疲れ切っていると気づきながらも話し続けるのをやめられない、そんな空気の中で数時間、同じ話が続くわけです。毎日毎日です。

この軽い感じが私の謝罪行動にそのとき起こっているんだろうと実はちょっと感じています。自分ではそのしつこさを止められずに、何度も何度も許してもらおうとして同じ言葉を繰り返す。「ごめんなさい。ごめんね。気をつけます。ごめんね」。実際に言い続けるかはともかく、心のバランスを取り戻すまで頭の中でその言葉を発したい衝動がエンドレスで起こります。

こうやって書きながら、誰もいないこの部屋で今日1日の自分をどう整えていこうかと思うのです。

謝りたい。

許されたい。

救われたい。

怖い。

静かで穏やかな眠りがほしい。

胸の奥に何か重いものがつっかえています。

考えないといけないことを先延ばしにしながら。

わざわざ謝るという行為をする自分を分析して責めるようなことをする必要はないのに、私にはなぜか自分を責めたい気持ちがあるんでしょうね。

私が悪いんだろうか、あれもこれも私が悪いんだろうかと思い始めると涙が止まらないです。またこんなんでごめんなさい。今日はまたネガティブです。

1424文字

#エッセイ #謝ること #謝罪 #責める #分析 #不安定

いつも問題は私の心の中にあるんです。


お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨