いくらなんでもそれじゃ無理よね?

小学生のときの話です。

私のことを好きらしい男の子がいました。

いかにもな話ですが、彼は好きな子にきつく当たるというやつをやっていました。

いつも私にきつい態度をとったり嫌なことをしたりするわけです。

だからもちろん私は彼のことをあまり好きではなかったです。

ある日、きわめつけの出来事が起こりました。

体育館で並んで座っているときに後ろから走ってやってきた彼は、あろうことか私の頭を体育館シューズで思いっきり殴りつけたんです。

すごくすごく痛くて、何が起こったのかと振り向いて、即座に怒りに変わりました。

それから卒業するまで数年間、私は彼とは一度も口を聞いていないし、目も合わしませんでした。

彼がしょんぼりしているのを遠目で見たけれど、許せるはずもなく、そのまま卒業しました。

大学生くらいになってガソスタにガソリンを入れにいったとき、たまたま彼が働いていてガソリンを入れてもらいました。

少し驚いた様子の彼と目が合ったのはこの日が卒業以来初めてで、そしてこれが最後のときになりました。

体育館シューズで女子を殴っても、無理ですよ、という話です。

464文字

#エッセイ #小学生 #恋 #体育館シューズ

体育館シューズのハッシュタグって意味あんのかな? ま、とりあえず。



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