二次創作は十人十色の見方で出来ていると思っている

カップリング問題って本当戦争引き起こせるんじゃないかって思ってます。

ここ数カ月ずっとモヤモヤしているのですが、「私のこの作品はA×Bです！」と言いながら、私にはB×Aにしか見えないフォロワーさんがいます。
本人的には「ABです！」と言えば、ご本人的にはたしかに「AB」だと思います。他人の口を挟めるものではないと、思いたいのですが……。

私にはやっぱり逆カプにしか見えない……。
いくら「ABです！」と銘打っていても、私にとっては「これは薬だよ」と言われて毒を飲まされているような気持ちです。

そんなに嫌ならブロックしたりミュートしたりすれば？
と言われると思うので、まぁ、そのようにさせていただいたのですが。

そもそもBLはそういうところデリケートだと思っています。
肉体的な攻め受け関係が「AB」ならABだ！
と割りきる人もいる中、私はシチュエーションや精神論にこだわるタイプです。
リバも苦手ですが、「Bが攻めに見える」というシチュエーションも苦手です。
作中で「Bが攻めだろうね」と言われるシチュエーションも地雷です。
「AB前提だけど、今日はBが攻め」みたいなのは完全に逆カプとみなし、私はその人を敵とみなします。（過激派）

……でも、年月経って思うと、本人が「これはABです！」というのならそれはそれでいい。私が認めないのなら、私がその人の作品を読まなければいいだけなのですから。
そう。それはその人が嘘をついて、BA派なのにABと偽っている！とかじゃなくて、ただの解釈違い。

そう、

解釈違い！

ただの解釈違いです。
（大事なことなので自分に言い聞かすため、三回言いました）

私の作品だって、ABと言えるものではないかもしれない。
今はただそれを好きと言ってくれる人がいるだけで、私のABはABじゃない！という人もいると思います。

同じカプでも、色々な表現の仕方があります。みんな見え方は違うもの。だから面白い。（自分にも言い聞かせている）
その見え方が違うから、同人誌は面白いし、同人世界は色豊かに、色々な形を楽しめるのだと思います。

逆に、「こうしなくちゃいけない！」という偏った縛りは、もはや同人でも、ましてや二次創作でもない。同人活動に「こうでなくちゃいけない！」なんてものはないのです。

そりゃ、まぁ、あからさまに肉体関係で「Bが攻めている」みたいなのでABです、と同人表記に記載したりすれば、戦争が起こるし、それは私にはフォローできないです（私も過激派なので）。

でも、例えば原作で「この主人公はＣ子ちゃんと結ばれたんだから、このカプ以外の同人作品なんて認めない！」とファンの一部が騒いだとします。

その一部のファンには「それが認められないのなら、同人やめれば？」と言いたいです。

二次創作は、原作どおりの真似をしているわけではないです。
原作基準であらねばならないなんていうことはないと思っています。
そりゃ、作者や公式から「やめろ」と言われれば潔く筆を折る覚悟はできています。（でもできるだけそうはなってほしくないから、最低限の同人ルールは守っていきたいのです）

ですが二次創作は、「その原作を基準とした世界をもっと見たい！」という人もいれば、「その原作基準とは違うifの世界がこうだったら、キャラ達はどうなっていただろう」という世界を観たい人もいれば、「え、もうこの二人出来ているじゃん。公式では描いてないけど、私には見える、この二人は愛し合っている！」という人もいるわけです。

その十人十色のどれが正しい、どれが間違っている、と議論することがすでに時間の無駄ではないでしょうか。
いや、まぁ、私は面白いと思うから、議論して二時間でも三時間でも語り合うのも見るのも良いと思いますが（時には乗っていくのもありかな←問題をややこしくするタイプ）。

話を脱線させ申し訳ありません。

つまり、誰にも「好き」という正義があるので、その「好き」を間違いだと否定し、自分の「好き」を正義だと主張するのは、良くないってことですね。
戦争が起きてしまう。

二次創作は、誰かを蹴落とすためにするものではなく、自分の好きを、誰かと共有できる、素晴らしいものなわけなので。
大事にしていきたいのです。
原作を好きに思う数だけ、その表現は違った形を描くのですから。

はい、つまり。
私も、同じカプとはいえ、その人の作品が解釈違いというのなら、そっと離れて、自分は自分の作品を書いてください。
以上！