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投票済証明書。ユポ紙。選挙。



主人と一緒に目黒区長選挙の期日前投票に行く。
夫婦であっても誰に投票するかは教えません。

候補者名を書き、半分にきっちり折ったユポ紙が自然に開くことを確認しながら数回遊び、投票箱へ。

長机に4人ほど並んで座っている、何をしているのか分からないおじさんたちに軽くお辞儀をし外へ。

「あ、ちょっと待って」

後ろから主人に呼びかけられて振り向くと、おじさんに声をかけていました。

「投票済証もらえますか?」

「はい、えっと、2枚ですか?」

「2枚で」

投票済証?
主人に手渡された紙を見ながら外へ行こうとすると、扉の前に机があった。
「ご自由にどうぞ」と書かれた紙が貼ってあり、机の上には風船と、紙風船が。

「え!? なにこれ風船? もらえるの?」
謎にテンションが上がるわたし。

「親子連れとか、子どもたちが持ってくんだろ」

「へぇー! すごい! いいなぁ」

そんな会話をしていたら、入り口付近にいた女性のスタッフさんが、

「よかったらどうぞ」と。

それを見た長机に座っていたおじさんの1人も、

「風船、貰ってってください」

と。

「やった! ありがとうございます!」
と言って、わたしは風船を、主人は紙風船をもらって外へ。

「風船貰えるなら選挙行く人増えると思うなー!」

「あんた恥ずかしいだろ。ああいうのは子どものために置いてあるんだよ」
自分も紙風船貰ってるくせに偉そうに言う主人。

「風船どうぞ」なんて数十年ぶりに言われた言葉だなぁと思って笑う。

「ところで投票済証ってなに?」
さっきもらった紙を見た。

「あぁ、言えばもらえるんだよ。これあれば割引とかきく店もある。選挙行きましたってツイッターにアップするときに使えるだろ」

わたしがXにアップする前提で話す主人。
Xもnoteも見てるようです。

「じゃあ外食するか」
主人が言う。

「外食?」

「選挙の日は、投票行って外食するんだよ。そういう曲がある。つんくだったかな」

調べると、つんくさんが作詞作曲したモーニング娘。の「ザ⭐︎ピ〜ス!」という曲に、そういう歌詞があるそうで。

そのまま外食に行きました。



若者は、なぜ投票に行かないのだろうか。
わたしは、20歳になったときから、選挙にはずっと行ってます。

政治がどうこうというよりは、単純に選挙自体が楽しいからです。
きっちり折っても必ず自然に開くユポ紙にいつも感動します。

投票後に風船がもらえたら、子どもたちは親を連れて選挙に行きたがるだろう。

投票済証で割引がきくお店が増えれば、選挙に行く人も増えるかも。

つんくの曲がヒットしたおかげで、投票後の外食が楽しみで行く人もいるかもしれない。

ふと思い浮かんだ。

「なんかさー、地下アイドルがさ、投票済証見せればチェキ1枚無料とかやったらいいよね。ライブなんて日曜日が多いんだから」

「利益にならないからやらんだろ」

利益……、利益ね。

地下アイドルにいるオタクたちは意識高い高学歴高収入の人が多いので、そんなことしなくても行くと思いますけど、

なにか若者が選挙に行きたくなるようなことができたら、
利益を求めていないその姿勢に、注目が集まるのではないかなぁと。

誰もやらないことなら、価値がある。
まぁ、法律のことはよく分からないですけど。

自分に興味のある人のことを1番に考えてライブをするアイドルやアーティストと同じで、

政治も、政治に興味のある人のための政治をする。

若者が政治に興味がなければ、若者のための政治はしない。

まず、選挙に行って、「若者だって政治に興味ありますからね」って姿勢を見せれば、世の中変わっていくのではないかなと思います。

今回は目黒区長選挙ですけど、国政選挙だったら。

わたしがこうしてnoteに書くことで、1人でも投票に行く人が増えて、世の中が変わっていったらいいなぁと思います。


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