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スーさんとさくちゃんには会えなかったけど

今日は自分の為だけの時間について書きたい。

先日、私の大好きなポッドキャストの
「となりの雑談」の周年記念のイベントが
下北沢であった。
ライブやイベントとかそうゆうのを
率先して行くタイプじゃない私だけど
これは是非とも行きたい!と思い
何ヶ月か前にチケットを取った。

開演が夜からだったので仕事から帰ってきて
家族のご飯を作り急いで支度をして
ウキウキで張り切って出掛けた。
息子もウキウキしてる母親の姿を微笑ましく見ていてくれて「きっと楽しい時間になるね」なんて
大人みたいな一言をくれたりして。

電車で行ったのが初めてで
キョロキョロしまくり。
いつも下北沢に来ても車で
目的地まで行って用事終われば
さっと帰る感じだったので、
駅に降りて徒歩で改めて歩くのが初めてだった。

イベント場所の本屋に着きチケット番号を
店員さんに聞かれて答えると衝撃な事実。
「こちらのチケットは来店用ではなく
 配信視聴用のチケットです」と言われた。
ウソでしょ?
買う時何度も確認したけど?
店員さんが間違えてるんじゃない?
(そんなわけはない。)
「はぁ‥そうですか‥」とスマホの画面の
チケットをじっと眺めた。

スマホの時計をチラッと見る。
家族にも帰りは遅くなるよと伝えて来た。
ご飯も作って来たから急いで帰る必要もなし。
せっかくここまで来たんだから、
そうだ!
1人でお散歩しよう!

思いの外、気持ちの切り替え早く歩き出した。
何でこんなに気持ちが早く切り替わったかと言う
街がオシャレだったから。
歩くだけで楽しい。
どうせなら1人でどこかのお店でご飯を
食べようと思い気になったお店を
覗いてみる。表に出ているメニューを
見てみる。
「ハンバーグかぁ。ハンバーグも良いなー。
 こっちは?少しバーっぽいなぁ。雰囲気が
 素敵だなぁ」
ウキウキしながらじっくり見る。
自分だけが食べたい物を
自分の気持ちと気分だけで
自分1人で決める。
入りたければ入れば良いし
入りたくなければやめれば良い。
その身軽さが気持ちいい。

その時ふと思い出した。
息子が幼稚園の年長の時、
お泊まり保育があった。
何年ぶりかの1人の時間。
初めてお泊まり保育に心配しつつも
何年ぶりかに過ごす1人時間に何日も前から
何をして過ごそうかあれこれ考えてた。

結局、大好きな本屋に行く事にして
ご飯も今日は作らない!と決めてデパ地下で
ご飯を選ぼうと思い歩いてると
ふと視界の端に入ったのだ。
綺麗な綺麗な涼しげなゼリー。
その時、季節は真夏だった。
涼しげな青と透明なゼリーの中に
金魚が泳いでるように作られているゼリー。
思わず足を止めてショーケースを覗きこんだ。
思わず心の声が口からこぼれた。
「きれい‥」
その時ちょっと驚いたのだ。
自分だけが見たい物のために
足を止めて見てるんだと言う事に。

何年も自分を後回しに後回しにして来た事。
でもそれは子育てしてる母親なら当然な事で
珍しい事でも特別な事でもなくて。
悲しい事としても思っていない。
でも、何年ぶりかに自分を優先したこの感覚に
懐かしさと嬉しさとほんのちょっぴり
謎の切なさを感じたの覚えてる。

母親業が嫌なわけでも
子供優先、家族中心な事が
不満なわけでもない。
ただ、久々に「自分」「あたし」と言う
存在を思い出して「あぁ、あたしね。あたし
居たのよね。そうそう大事なあたし。」と
思い出したあの真夏の日。

また最近もそんな事、気にも止めず
あっという間に過ぎて行く毎日を過ごしていたのでまた久々に思い出した。

無我夢中で目の前にいてお世話しなくては
死んでしまう存在を優先にする事は当然で。
でもその時期は限られててずっとは続かない。
お世話したくてもいつかは
手を離してあげないといけなくなる。
その時に
「あれ?あたしはあたしを
 どうするんだっけ?」と迷わないように
時々は無理矢理にでも「あたし」と言う
感覚を思い出してその感覚で動いてみないと
いけないなぁと、1人でタイ料理屋で
パッタイを食べながら思った。

そして欲張りになった私はその後
スタバに入り、カフェオレとあまーい
チョコレートパイを頼んでスタバで
となりの雑談の配信を1人難しい顔をしたり
ニヤニヤしたりして素敵な夜を過ごした。

あたしだけが好きであたしが決めた
あたしだけの時間。


次回はビールと美味しいおつまみがある
お店にしようと心に決めて帰る駅へ向かった。


#今日やったこと #自分の時間#子育て#となりの雑談#ジェーン・スー#桜林直子

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