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トラブル

たまに今まで患者さんとのトラブルはなかったですか?と聞かれることがありますが、うちに関しては大きなトラブルはあったことはありません。

どんな問題も誠心誠意対応してきているつもりですし、若いころに、師匠から高齢者に接するときは自分の親のように、自分の祖母祖父ののように接しなさい。気持ちもそう思うことだよと言われ、そのように接してきました。

僕は30歳代の頃に、鍼灸師の団体の総務役員だった時代が数年ありました。

その時代にはいろいろなトラブルが会に持ち込まれました。

患者さんからもきましたし、開業してる先生からも困って会に相談ということがありました。

僕も当時30歳代。経験も知識もまだまだ足りない時代でしたので、相談などされても悩みどうしていいかわからないことなどがあります。

医療事故に発展する問題もありますが、たいていは対応に問題がある場合が多かったように思います。

びっくりするのは、治療院の前の道路で転倒し、骨折してしまいそれをそこの治療院の雪かき、除雪が不十分だったと訴えてきた方がいたことです。

僕は総務でしたので、その話に対応しましたが初期の対応を間違えてしまったその治療院の先生とその方は感情のもつれになってしまっていて、どうにもなりませんでした。

結局は裁判になり、双方主張を変えずにいたのですが、裁判はお金もかかります。最終的には示談になりました。

保険の不正や、わいせつ事件などもありました。

そのたびに、対応しに被害者の方のところに出向いたり、双方の話を聞き着地点を探しました。

団体としては、なんとか大きな問題にならないようにして、小さく収めたいというのがこちらの本音で

早期に収めるためには、最初のこちらの対応如何になります。

僕が対応をいていた数年の間は裁判沙汰はさきほどの話の件だけだったと思います。

北海道内で。

その後、全国の鍼灸マッサージの団体の役員になり、全国の話を聞くようになりましたが

やはり多い地域もあるにはあります。

これはやはり初期対応のまずさと言いますか、役員の対応じゃないか?と思っているのです。

どんな患者さんも自分の親と接していると思って対応しなさい。

この当時の師匠の教えがとてもよかったのだと思っています。


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