リハビリテーション病院
母の事で、とある患者さんからお話をされました。
どうしてお母さんをリハビリテーション病院にと思ったのですか?医療センターの先生からは認知がひどいので、認知症病棟と言われたじゃないですか?
はい。認知症はそもそもありましたし、入院でひどくなることも予想していました。
でも、骨折後に再び歩けるようになってほしかったのです。認知症で歩けない方がいいと考える方もいるでしょうし、それには反対はしません。
でも、自分の足で自由に歩くのは、人間として最後までそうしたい気がしてるんです。
僕なら、きっと認知だからって歩けなくていいとは思わないし、年齢だから歩けなくていいとも考えないと思います。
そういうと、その人は黙ってしまいました。
もう数年前ですが、うちの母は先生のお母さんと同じように自宅で転倒し北海道医療センターに入院したんです。
そこで手術を受けました。
認知症がひどくなり、医療センターの先生の勧めで精神科の認知症病棟に転院しました。
そこでは、積極的にリハビリをすることはなく、車椅子の生活になってしまいました。
でも、それがふつうだと、思ってました。高齢者は大腿骨骨折が命とり。そこでもう病院からは出られない。歩けない。
でも、先生は違いますよね?認知症があっても、お母さんを元に戻そうとする。歩かせようとしていますよね?
うちの家族でその意見は誰からも出なかったのです。
ひと昔前ならそういう意見が中心だったと思います。
でも、僕はどうしても再び公園を散歩したり、一緒に歩いて買い物にいく事を夢みているんです。
次の施設も考えているんです。
第1希望は真駒内公園のすぐ横に隣接して建ってる高齢者住宅です。
そうでしたか・・私の母は、数年前に精神科で亡くなりました。
最後はベットから動くこともなく、寝たきりになりました。
そのころに、先生の話が聞けたらきっと母にもリハビリテーション病院にいかせてリハビリを頑張らせたかった。
当時の医療センターの精神科の認知症病棟というのは間違っているわけじゃなく、世の中の大半がそうだと思います。
僕の選択が無茶だと思う人もいるかもしれません。
でも、家族の意向だと思うのです。今の母が母自身はこんなにつらい思いをさせてと怒ってるのかもしれません。
でも励ましながらがんばろうと思っています。
そういうと、やっと笑ってくれました
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