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マッサージ

昔業界の役員をやっていて、医療業界の改革といえば大きな話になりますが、僕がいるうちに変えたい事は病院で鍼灸ができるようになることと、国家資格の整備でした。

病院で鍼灸ができるようになることに関しては、以前も書きましたので、今回は国家資格の整備??という話をすこしだけ。

現在、日本で手をつかったりする事で施術する国家資格はたったひとつのあんまマッサージ指圧師だけになります。

カイロプラクターも、オステオパシーも、中国整体も、エステシャンもアロマテラピーも手を使って施術する事になりますが、国家資格ではありません。

マッサージという言葉も国家資格がある以上は、他の資格者も資格のない人も使っていいわけがありません。

ところが、カイロも整体も、タイムマッサージも資格者がほとんどやっていなくマッサージ師は存在しない中、コインマッサージとかタイムマッサージとかいう言葉が先行しています。

これはあたかも、フランス料理という名前をフレンチのシェフではない一般の主婦がフランス料理と看板を出しているのと一緒で、え?どこで修行したの?と聞いても独学でというのを容認してるようなものです。

このマッサージ師以外方を国家資格化するために、厚労省に働きかけかけたことがありました。

手技療法士という新資格を作ってひとくくりにしようと思ったのです。

であれば、手技を使う職業、エステだろうがカイロだろうが整体だろうが一定の資格、水準を保つことが可能になります。

しかしこれに各団体は猛反対。

理由は、国家資格化するとかえって国にしばられる、自由にできなくなる可能性が高い、などなどでした。

しかし、国民の視点から見ると、粗悪な手技療法を受けるよりは一定の水準で国家資格化することで少なくても、おかしなことをされなくて済むのではないかと思ったこともあります。

でも、国は僕の考えとはまったく違う答えをだしました。

リラクゼーションで行うのであれば、そこに資格などは必要はないという事です。

総務省の職業分類で、リラクゼーション職という項目があらたに加わったのです。

これには、え??とびっくりしたものです。

エステもリラクゼーションであり、医療ではない。治療を伴うものでなければ無資格、資格を問うものではないという結論でした。


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