見出し画像

私のトートバッグ

七夕の夜にUN3D.のオリガミポケットトートをお迎えした。

HPを見て「なんちゅうキラキラ(物理)のバッグや…」とそのまま妄想クローゼットへ入れ、一度試着に行って以来、「なんで私の手元にあのバッグが無いんだろう」と思い耽り、最終的に和装(浴衣)で試着に行って似合わなかったら諦めよう!と臨んだ和装での試着でまんまと似合い、めでたくお迎えすることになったバッグ。

持ち手の長さと圧倒的キラキラ感、洋装にも和装にも合う不思議な魅力が心を鷲掴みにして離さなかった。

こいつがとんでもねぇお転婆だった。


やたら毛玉が出来まくる

バッグをお迎えして数日。今年買ったばかりの夏服に毛玉が出来ているのを発見した。購入して結構な頻度で着ていたのでやっちゃったか!?と思ったが、翌日別の服にも毛玉が出来ていることを確認。

毛玉が出来ている服の共通点はあのトートバッグを使っていたこと。いやいやまさか…と思いしばらくそのまま使い続けたが、ものの見事に手持ちの服に毛玉を作りまくり、「これは早急にどうにかしないといけない…」と頭を悩ませることになった。

素材の都合上箔が飛びやすい、とは事前に聞いていたし、それを承知の上で購入したけれど、毛玉が出来るのは想定外だった。好んでよく着ている服がニット素材だから余計出来やすかったのかもしれない。何にせよ自分のリサーチ不足、これからどうするかを考える。

案1. バッグを手放す
→妥協して買ったとかやっぱりコンセプトや生活スタイルに合わなかったとかならまだしも、超〜気に入ったデザインで物がしっかり入って(服に毛玉を作りまくる以外は)不満がない!気に入ってるバッグ、わざわざ手放したくな〜〜〜い!無し!

案2. 服と接する面に布を縫い付ける
→作業自体は単純だけど、やったことないので上手くいくかが分からない…。一旦布屋さんに行ってみて、これだ!って布があればやってみようかな。

ということでイケてる布を求めて布屋さんへ。ここまで約1ヶ月の出来事。


布屋さんでも自問自答

布、無限にあるな…と遠い目をしながら良い感じの布を探す。バッグに布を宛てがいながら「これか…?」「これはちょっと違うな…」と選んでいく。そうしていくうちに2種類まで絞ることが出来た。

1つは、黒地に和の要素が入った花柄。もう1つは、カラフルな小石が敷き詰められた柄。
自問自答ガールズとなる前なら、黒地に和の要素が入った花柄を選んでいたと思う。格好良さと華やかさが両立された王道な柄。ゴールドのバッグにも映えると思う。
けど、私の心を引っ掴んで離さなかったのがカラフルな小石の柄だった。見た目はキャンディみたいにカラフルでポップな雰囲気なのに、よくよく見ると小石というギャップ。「とんでもなく愉快だな…」と若干面白さで選んだところもある。

どのくらいのサイズで買えば良いのか分からず、裁断の時にバッグを見せながら「ここ覆えるようにしたいんです!!!」と店員さんを困らせる場面もありつつ、何とか布を手に入れた。


昔好きだったこと

昔々の私はお裁縫が好きだった。学校の授業で家庭科を習う前から、フェルトでちょっとしたケーキのおもちゃを作ってみたり、百均で買ってきた布と紐で巾着を作ったり。課題でぬいぐるみを作ったり、高校の時は手縫いで浴衣を作ったこともあった。

正直、このnoteを書くまで忘れていた記憶でもあった。授業でお裁縫に触れることが殆ど無くなったこと、仕事を始めたり新たな趣味が出来たりしたことも重なったんだと思う。やってもボタン付けくらいで、新たに何かを生み出すことは無かった。

布を裁断して、布とバッグをマチ針で留めて、針に糸を通して、ちくちくと縫っていく時間。昔と違うところと言えば、真夜中にYouTubeでお気に入りのラジオを流しているところ。ただひたすら無心で針を進めていく時間はとても心地よかった。

トータルで3時間くらい。出来上がったバッグは間違いなく私だけのバッグになった。

よ〜く見ると縫い目が見える


それからの日々

お直しをしてから服に毛玉が出来ることは無くなり、ストレスフリーな日々を過ごしている。
お話のネタとして「これ自分で縫ったんですよ〜」と話したら、「えっ?!元々そういうデザインなんだと思ってた」と返ってくることが10割なので、意外とバレないものなんだな〜と感じた。

これを機にまた何か作ってみるのも良いかも、と思った出来事だった。

この記事が参加している募集

夏の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?