64.無意味に思える治療





  看護師であれば、

  誰もが思う疑問である、

  この治療は患者さんにとって本当に必要な治療だろうか?


  ただの延命処置ではないのか?


  本当に難しい問題である、


  患者にとってしてほしい治療と、

  患者の家族にとってしてほしい治療の差があるのは

  どうしてだろうと、

  

  患者の家族からしてみれば

  1日も長く生きて欲しいという思いはわかる、

  自分であってもそう願うだろう、

  ただ、患者本人にとってそれが最良かは分からない


  そういった話し合いをする機会が極端に少ない


  それは、命が終わる瞬間や、

  その事柄に触れることが現代になり

  少なくなっていることも原因だろう、

  

  昔は家に2世代、3世代が普通であったし

  家で亡くなるというのが普通だった

  

  が今は、そういうことはかなり少ない

  人が亡くなるのは病院が普通というのが

  看護師である自分でさえも思っているほどだ

  一般の人からすると余計にそう思うだろう、



  家族との別れは唐突にくる

  それが高齢者であればなおさらだ

  病気になり、病院へ入院すると

  かなりの人が、病気は必ず良くなると錯覚、過信している場合が多い、


   が高齢者の病状の悪化のスピードは

   治療を上回ることが珍しくはない

   というか、完全に治って帰るということは

   ほとんどないと思う、

   これは高齢者にかぎっだことではないが、




   良い病院、良い職員、良い検査機器

   そろっていたとしても

   医者は神様ではないし、

   すべての病気を治せるわけではない


   そのことからも、

   家族と最後のときをどう過ごすかを決めるというのは

   大切なことだ、

   自宅で亡くなりたい、

   延命処置をしないで欲しい

   そういったことを、相談し合うことが大切だ



   人生会議

   自分の人生、家族の人生

   どう生きたいか、どう死にたいか

   相談することで、

   無意味な治療がなくなるのではないか?

   これは、今日明日で解決できる揉んたではないが


   現在、医療費は増加の一途をたどっている


   将来、必要な医療を受けられなくなる可能性も

   大いにある

   

   誰が、どう生き、どう死ぬか


   決めるのは自分の意思が最優先されるべきだ


   延命処置を望んだものの、

   面会には一切こない家族

   延命処置は望まない選択をしたが

   毎日、変わるがわる家族がくる家族


   どちらになりたいだろうか?



   私は後者になりたい、

   そうなるためにも、今を精一杯生き、  

   家族を大切にし

 どういう人生を送るか家族と相談することをおすすめしたい

   

  

  

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