糸-ito-

はじめまして(*'▽'*) 30代前半/結婚2年目/病院勤務 2…

糸-ito-

はじめまして(*'▽'*) 30代前半/結婚2年目/病院勤務 2023.1に待望の第一子を流産。 病院の対応への不信感。 胎内で亡くなった我が子を産むための陣痛。 どうか同じような思いをする人が1人でも減りますように… 私の経験が誰かのお力、お役に立出ますように…

最近の記事

流産-心のもち方-

何となく過ぎていく毎日。 無情にも少しずつ息子を失う前のように、1日を過ごせるようになってきました。 ただそれは表面上なだけで。 1人になると、ふとした時に溢れ出る涙。  きっと。 ずっとずっと人前では涙を堪えているから… だからきっと。 1人になると溜まった悲しみが涙になって溢れ出てしまう。 みんなは「元気そうで安心した」と言ってくれる。そして、また笑顔で頷く私。 だけど1人になると溢れ出る涙。 心と体の小さな矛盾。 職場に行けば、スタッフのお子さんの話が飛び交

    • 流産-泣くことを止めない勇気-

      先月の私の誕生日。 おめでとうメールには「赤ちゃん元気?」「順調?」という言葉が必ずと言ってよい程添えてあり、その度に我が子が亡くなってしまったことを実感。 生まれて初めて、こんなにも自分の誕生日という実感が湧かなかった誕生日はありません。 頭の中は我が子でいっぱいでした。 報告する度に、胸がきゅーっと苦しくなる感覚がありましたが、それでもしっかり現実を受け止め、気を遣わせないよう言葉を選びながら死産したことを伝えました。 そして…先日、半年ぶりに美容室へ。 美容師

      • 流産-嘘つきになりたくない-

        久しぶりに開いた短編小説。 数ある中の1つ。 奥さんを亡くした人が書類に「配偶者の有無」で無と書くことにためらうシーンがあり、共感。 最近、「お子さんはまだですか?」の質問に躊躇う私。 「はい」と言えば嘘になる。私には最愛の息子がいるから。 「いいえ」と言えば正直でいられる。ただ流産という言葉を発しなくてはならず、悲しみが押し寄せ。そして、相手に気を遣わせてしまうのも事実。 きっと、流産した方は、「お子さんはまだですか?」の質問に「はい」と答えた方が多いのかもしれな

        • 流産-見送る準備-

          もうすぐ四十九日。 noteを投稿せずにはいられない日々から少しずつ現実と向き合えるようになり、noteを開く回数が減ってきました。 ただ悲しみが減った訳ではなく。 もちろん忘れた訳でもなく。 日常に戻ろうと必死なだけで… 残酷にも時間は過ぎていき…我が子が天国に召される日が近づいてきました。 旦那と相談して、四十九日まではどこへ行くにも、小さな小さな骨壷と足形の遺影をリュックに入れて出かけてきました。 子連れのご家族が羨ましくなった時は、リュックの中の我が子をお

        流産-心のもち方-

          流産-許す強さと優しさ-

          先日、1ヶ月ぶりに旦那と一緒に産婦人科へ行きました。足取りは重く…2.3日前から不正出血もあり、何度も自分を奮い立たせながら病院へ向かいました。 弁護士さんから頂いた資料や母子手帳、アルバム。もちろん糸の遺骨と足形をとった遺影もリュックに入れて… カルテ開示を依頼。結局手元に資料は残らなかったのですが…一緒にパソコンを見ながら、医師があの日のカルテを読み上げ始めました。同時に大粒の涙が止まりませんでした。 「数分おきに激痛が走り、とてもじゃないけど眠れない」 「真っ赤な

          流産-許す強さと優しさ-

          流産-訴訟するべきか否か-

          弁護士さんに相談をしに行くことにしました。 相談するにあたって…質問シートを作成せねばならず。流産に至るまでの経過を全て書き出す必要がありました… 気持ちが少しずつ落ち着いているとは言えども。あの日の辛い記憶を涙なしで遡ることはできず…ずっと開けずにいた母子手帳や日記を引っ張り出してきて、出来事を振り返る作業は苦しくもありました。 ずっと…我が子が大人になった時に見せようと。妊娠検査薬で陽性がでた日に、閉店間際の店に駆け込み購入し、それから毎日書いてきた日記。時に旦那に

          流産-訴訟するべきか否か-

          流産-人は2回亡くなるらしい-

          流産してから、流産にまつわる本を購入しては読み漁って、何が原因だったのか。我が子の命は何を伝えたかったのか。すがるようにして本を読みました… 少しずつ気持ちが落ち着いてきたので、他に必要な方がいるかもしれない。とフリマアプリに出品。 小説や他の書籍は、なかなか売れずにいるのに。流産関係の本はすぐに買い取り手が見つかり完売。 世の中には同じような経験をされている方がいるのだなと痛感… そして、取り引きのやりとりの中で「辛いです」と想いを吐露なさる方がいて、見知らぬ方とも

          流産-人は2回亡くなるらしい-

          流産-呪文を唱えながら-

          出産前は、天気が良いと外に出たくなってじっとしていられなかった私。 そんな私が。流産してからは外に出ることが億劫で…一日中、家の中で過ごす日々。 最近、ミシンと刺繍セットを購入。黙々と何かを作っている時間が小さな癒し。 家の中では、旦那と笑える時間が増えてきたけど… 一歩外に出ると、ベビーカーやおもちゃを見つけたり、子連れの家族を見かけたり…今の私にはグサっと心に刺さる光景ばかり。 「いいなぁ」が積み重なると「辛い」になってしまう心。弱いなぁ… 先日、お供え用のミ

          流産-呪文を唱えながら-

          流産-好きなところ100個-

          今日はバレンタイン‼︎ 付き合い始めてから毎年旦那に「好きなところ100」を送っている私。 日頃のありがとうを好きに変えて…「アイロンをかけたことに気づいて毎回ありがとうを言ってくれるところ」「お風呂や水回りの掃除をしてくれるところ」… こんな感じで日々気づいててもなかなかありがとうを伝えきない気持ちを好きに変えて100個好きなところを書いてプレゼント(*'▽'*) 毎年変わらない好きもあれば、新しい好きもある。 少しずつ変わっていく内容や視点が自分自身楽しかったりす

          流産-好きなところ100個-

          流産-この命が報われますように-

          もうお腹の我が子が助からないと分かっている中、陣痛がくるか、我が子が胎内で亡くなるかをただひたすら待っていたあの時間。 何度も押し寄せてくる悲しみに耐え切れず何度も何度も泣きました… 名前を決めてからは何度も旦那に「糸がいい」「糸を育てたかった」と何度も何度も泣きつきました。 きっと2人目の子は、糸の分まで愛せるでしょう。 誰よりも大切に出来るでしょう。 生まれてきた目の前の命にただただ感謝できるでしょう。 次があるという前向きな言葉を頂く度に、糸の母である私はこ

          流産-この命が報われますように-

          流産-流産して学んだ優しさ-

          流産は誰もが望まない出産。 失った命は何よりも尊く、重い。 流産を通して、学んだことや得たものも確かにある…だけど我が子の命と天秤にかけられるものは一切ない。そう断言できる。どう考えても、視点を変えても、失ったものの方がはるかに大きい。 ただ…それじゃあ我が子の命が報われないと言うのなら…我が子の命があったから得たものを挙げろと言うのなら… 我が子がこんなにも愛おしいということを知った。 周りの温かさに改めて気付かされた。 もしかしたら…と言葉を気をつけたり、流産

          流産-流産して学んだ優しさ-

          流産-流産しても一生ママ宣言-

          あまりに早すぎて、あまりに急すぎる妊婦の終わり… 先日、全身鏡やガラスを通して、自分の姿を見て「もう妊婦じゃなくなっちゃった」と呟いた私。 そんな私に、旦那が「妊婦はみんな10ヶ月って決まってるけど、糸のママは一生だよ。」と返してくれました。 目の前に我が子はいないけど、母であったことを…いえ今でも母であることが変わりないと。認めてもらえたようでジーンときた一言。 辛いとき、悲しみが押し寄せたとき、御守りのように思い出す一言。 一生、母と我が子との絆はきれない。

          流産-流産しても一生ママ宣言-

          流産-少しずつ日常へ-

          時間が経っても癒えない心の傷みとは反対に、身体は少しずつ妊娠前に戻っていく。 妊娠していたことを嘘だったと言わんばかりに… まだ家から出るには気持ちも身体も重いけど…ただ昼寝をしなくても動けるようになった。台所に立って料理ができるようになった。 これだけでも大きな一歩。 ここまでが長かった… 我が子がいない産後休暇は、ただただ我が子がいない現実と産後の身体のダメージと向き合うだけの残酷な時間。 ただ少しずつ動けるようになったことで家事、読書、裁縫、映画鑑賞…やってみ

          流産-少しずつ日常へ-

          流産-我が子がこの世に宿った理由-

          意を決して、小学校からの友人に流産を報告。友人は不妊治療を頑張っていて、お互いにママになることを夢見て今まで励まし合ってきた。 流産を改めて認識することを恐れて、避けてきた周囲への報告。報告を聞いた友人は、涙してくれ、温かい言葉をくれ、一緒に悲しんでくれ…再認識するよりもはるかに元気づけられた。 そして、一冊の本を紹介してくれた。 「ちいさな天使のものがたり」 赤ちゃんは、空の上で「お母さんになってほしい人」を見つけてくること。短い命と分かっていてもそのお母さんを選んで

          流産-我が子がこの世に宿った理由-

          流産-時間以外の特効薬があれば-

          流産…いえ出産してから…息子を想い泣かない日がないくらい、一生分の涙を使い果たしたような気がします。 それでも枯れない涙…涙にはタンクがないのかと思うくらい次々と溢れ出る涙。 失恋の時によく聞く「時間が解決してくれる」という言葉。我が子を亡くしたこの悲しみはいつか時間が癒してくれるのだろうか…癒える日がくるのだろうか… 「時間が解決してくれる…」   時間の経過は、この悲しみや苦しみがいつか癒えるかもしれないという希望を持たせてくれる。 その反面、一日が長く感じる毎

          流産-時間以外の特効薬があれば-

          流産-前進-

          ずっと家に引きこもっていた毎日。 少しずつ前に進もうと…旦那の休みに合わせて1泊2日で急遽前日に予約して、小旅行。 旦那と考えていたこと、タイミングが偶然重なり、初めて出逢った場所でランチし、初デートした観光地の温泉宿に宿泊。   「あの時…」と出逢った時の思い出話に花を咲かせながら、一緒にいられることの有り難さを再認識。 糸を授かる前は、2人の生活が楽しくて楽しくて。ずっとこの幸せが続くように願ってた。 それが、糸を授かってからは3人の生活が幸せすぎて…幸せすぎて。

          流産-前進-