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MERRY X'MAS IN SUMMER

<詞>

桑田佳祐
「これはね、好きなんですよ。絵に描いたようなぬけがらのような湘南のフィーリングって。チューブみたいな、ほとんど開き直りに近い感じの湘南が。

湘南サウンドといってもさ、加山雄三の湘南サウンドじゃないでしょ、それにサザンのともまた違う。チューブや杉山清貴という人達が歌ってるのは、俺なんかに言わせるとウソっぽくてすごくイイのね。だって、今の湘南じゃないんだもん。

今だったら江ノ島のマクドナルドが世界で一番売れているとか、ホテル渚でナントカとかいうのがホントだと思うのに、相変わらず、波に走ってどうのこうのでしょ。

俺は地元の人間だからさ、そういう風に思うのかもしれないけど、湘南のイメージってどんどん変わってる。今は湘南じゃない気がするよ。」(1986年)

<KUWATA BAND メンバーコメント>

桑田佳祐
「茅ヶ崎でプロモーションビデオの撮影をしてる時に初めて、イイ曲だなーと思った。日常からスカーンと離れてみて、やっと(こうやって聴かれるのかなあ)って、夏向きといわれる意味や気持ちがなんとなくわかった。」

河内淳一
「本当はLPに入れる予定で作った曲。あんまりいいのでシングルになった。ギターはねー、レコーディングの時は煮詰まったけど今聴くと、けっこう味があるのかなと。僕と原坊のコーラス最高です。」

松田弘
「これは俺が打ち込んだコンピューターの音を使っている。ドラムオペレーター松田弘の音です。コンピューターに関して、これだけ完璧にやったのは初めて。そういう意味で“俺の音”ってけっこうイイ音してるナなんて自負もあるのです。」

琢磨仁
「この曲だけフレットレスベースを使ってます。音程がなめらかに出るから、海辺の感じがすごく伝わると思うんだけど。」

小島良喜
「歌詞が好きです。もち、曲も好きです。ビデオが音とすごくいい感じでMIXして楽しいですよ。シンセの音も、オルガンも好きです。コーラスも好きです。全部好きです。」

今野多久郎
「本当のクリスマスに発表したいという意志もあったんだけど、紆余曲折ありまして、“スキップビート”と同時発売になった。結果的にはすごくよかったと思う。だからいつでもクリスマスソングを聴いてなごんでほしい、とそんな気持ちです。」
(1987年)

<2000.05.08記>


松田弘
「『MERRY X'MAS IN SUMMER』は当時自分が持ってたドラムマシン、イミューSP12という(サンプラー)マシン、それを自分で打ち込んでレコーディングしたんです。この曲だけ打ち込みです。」(2022年)

松田弘のサザンビート #08

<2023.07月 追記>

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