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世界の屋根を撃つ雨のリズム

<詞・曲>

桑田佳祐
「『世界の屋根を撃つ雨のリズム』は最近、レディオヘッドにハマってて(笑)。変拍子とかね、あのプログレ感が好きで。この曲の歌詩の意味はありません(笑)。
ほら、ジョンレノンとかフランクザッパとか、ボブディランとか、歌詞を羅列するだけっていうのがあったでしょ。でも、それを日本語でやると、何を言ってるのか、さっぱりわかりませんて言われちゃう。実はこっちもわからないのにさ(笑)。
日本人って歌詞に意味を求めるでしょ。そのへんの作法の違いは感じるな。
だから、その作法が認知されるまでやってやろうと思ってる。
音のみじゃないと成立しないっていうときもあるでしょ。音楽は音楽だと。
そこに意味を考えているとものすごく時間がかかる。
だから、これも最初にパンと出てきたことばをメモって、それを歌にしちゃっただけのことなんですよ。

 サザンの歌は流行歌でありたいとは思いますね。たぶんに時の流れとか時代性にすがるところはあるから。
A面が流行歌であったとすれば、B面のサザンのアナザーサイドは、どこかトンでるというか、ちょっと世間とはずれたところにいるよみたいなね、そういうのはアピールしたい。
極端というか、相反したものかもしれないけど、学級委員長でもありたいし、ウラ番長でもありたいっていう、欲張りなんだけど。」(1997年)

<2000.06.01記>


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