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愛の言霊~Spiritual Message

<詞>

桑田佳祐
「なかなか歌詞にならなかったんですね。これはまともに考えるとハマってしまって。

1回正面玄関からとりかかろうと思って入ってみたんですけどダメでね。結局は勝手口から入りましたよ。

どういう詞を作るかは自分でもわかんなかったし、レポート用紙に書いててもわかんなかったし。出来てみたらこんなのが出来たって感じでね。」(1996年)

<曲・アレンジ>

桑田佳祐
「アルバムのとっかかりとして、どこから入ろうかってのはあったんですけどね。まあ、プリプロを始めたのが10月くらいで、とっかかりの曲は<愛の言霊>ですかね。

まあ、ちょっとループを使った曲みたいな、今ちょっとありがちなヒップホップじゃないですけど。だからいわゆるそういうサウンド面がこのアルバムの導入部だろうなとは思ってたんですね。

サウンドっていうと軽いけど、いわゆるどっかでサザンのニューアルバムだから方向性だとかある程度現代にアピールする・・、今と手を携えてる入り口だと思うんだけどね。

だから<愛の言霊>に関してはキーワードにはなりましたけど。

まあ本当に何が出るかってわからなくて手探りで打ち込みしてたんですよ、最初は。でも、その手探りっていってもデタラメなものではなかったからね。

その行くだろう方向性を自分の中では推理できていたからさ。」(1996年)

桑田佳祐
「サウンドでピアノとベースとループって決めて、あと構成はどういう風にしようかって、結構はやりのアシッドじゃないけど、今って急に音として飛躍してもOKじゃない。

小中学生でもそれについてくるじゃない。だからその辺、いろいろ材料を買い出ししておいて、構造的にどれだけ曲を広げるかを意識したんですよね。

この曲はね、普通の曲の構成の取り方とは違ってOKなんですよ。

だからベースのフレーズを打ち込んじゃ、また3日後ちょこっと直したりしたんだけど、スムーズはスムーズだったんです。だから、結果的に全部出来上がるまで、延べ10日くらいかかったかな。

なんか、この曲がないとアルバムが成立しないくらいなんですよね。
“今”のアルバムにならないんじゃないかな。」(1996年)

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